「押さないでください!押さないでください!」
「おい店員何とかしろよぉ!マジでよぉ!...
物売るってレベルじゃねぇぞおい!!!!!」
「あ~ん あ~ん あ~ん あ~イk ン~❣」
「けが人が一人でも出たら販売を即座に中止しまーす」
「かんけぇねぇよ、列なんかよォ!!」
先日価格と発売日が発表され、翌日から激しい”予約戦争”の火蓋が切られた『PlayStation5(以下、PS5)』。
かくいう僕も、PS5を発売日に手に入れたいため、戦地に降り立ち四方八方の小売店を訪れ回っている。
が、募るのは次世代機への期待ではなく、手に入らないかもという不安と絶望だった。
時代が流れて販売媒体は変われど、本質的には”あの頃”と何も変わらない。
僕はこの”予約戦争”に不平不満を言いたい。
小売店で徳を積んだ人が勝利を手にする予約戦争
昨今のゲーム業界は、レトロゲームの復刻シリーズが予約開始早々から売り切れたり、Switch本体やフィットネス系のゲームが未だ品薄状態が続き、「欲しいのに買えない!」だなんて人が増えている。
その根元には、供給を遥かに上回る需要、そして”転売ヤー”という悪鬼の存在が仇となっている。
そんな状況を鑑みて、『PS5』はほとんどがインターネット上での「抽選予約」となった。
先着予約と抽選予約、結局どちらが良かったのかは置いといて、それだけならまだいい。
だが、「抽選予約」の形を取った小売店のすべてが、抽選応募条件を設けている。
そのいくつかを見てほしい。
- ノジマ ⇒ 購入履歴のある人を優先
- ヨドバシ ⇒ 購入履歴がある人のみ対象
- ジョーシンメルマガ ⇒ ダイヤモンド・ゴールド会員限定
- 古本市場 ⇒ テイツーポイントカード所有者のみ
- 100満ボルト ⇒ 100満ボルト会員限定
- ソフマップ ⇒ プレミアムCLUBカード会員登録者のみ
- ソニーストア ⇒ 購入履歴のある人(発売日出荷分は)
そう、過去にその小売店で何かを買ったことがある人や、いつもその小売店でモノを買っている人。
ようは購入履歴のある人や常連さんに限定、または優遇して抽選予約を受け付けているのだ。
小売店で徳を積んでいた人が、最終的に勝利の切符を手に取る仕組みだ。
そんな小売店も1つ、2つは出て来るだろうと思ったが、PS5の予約ができる小売店の約半数がコレである。
キツイって。
ひとつの小売店に対して予約は一台までという制約はあれど、いくつもの小売店で予約を行ってはならないというルールも法律もない。
ならば、PS5を発売日に手に入れる可能性を少しでも広げるためには、できるだけ多くの小売店で抽選予約に応募しておきたい。
が、「Amazonでしか買い物をしない!」という僕みたいな人間や、店頭でしかゲームを買わないというオールドピーポーは、半数近い小売店で「論外」の烙印を押され締め出されている。
つまり、賭ける望みを半分失ったのだ。
ここで一つ文句がある。
あんたらみたいな使いにくいサイトを利用してるわけがないだろ!?!?
品揃え、価格、サービス、サイトの使いやすさ。
どれを取っても、Amazonの足元にも及ばないゴミサイトを運営しておいて、いざ人気ゲーム機を入荷したら・・・
ストーップ!ストーップ!
購入履歴どころか、アカウントすら持っていなかった。
抽選応募の条件が告知された頃には「時すでにおすし」だった。
「時すでに遅し」ねっ
だが、「転売ヤー対策」という大義名分があるのなら仕方が無い、とようやく諦めがついた。
転売ヤー撲滅のためならば、たとえこの身が犠牲になろうとも、本当に心の底から欲しい人の手に渡れば本望である。
(僕もその本当に心の底から欲しい人の一人なんだけどね(^_-)-☆)
また、上で紹介した小売店に比べれば抽選応募の条件は優しいが、応募に手間がかかる小売店がある。
- ひかりTVショッピング ⇒ LINE公式垢を友だち追加&ID連携し、WebIDを取得
- ジョーシン ⇒ スマホアプリをインストールし、カードと連携
- ゲオ ⇒ スマホアプリからのみ応募が可能
正直この3店は、消費者に何をさせたいのかサッパリ分からない。
ジョーシンとゲオはアプリをインストールさせたいのか? どうせすぐ消すのに、インストールさせてどうするんだ? そんな疑問が尽きない。
わざわざ婉曲的であくどい方法を取らないで、ヤマダ電機のごとく普通にサイトページで応募できるようにすれば良いのにと思った。
ソニーさんにご提案
ソニーストア、もといソニーストアの運営をしているソニー(正確にはSIE)には、別の予約抽選の方法を取って欲しかった。
『PS5』 をいち早く手に入れたいと思っているほとんどの人が、やはり今もPS4で日夜ゲームを楽しんでいる”コアゲーマー”だろう。
彼らはPS5本体を買うのは無論、その後発売される多数のゲームソフトも買ってくれるため、ソニーに取っては手放したくない”良い顧客”のはずだ。
ソフトを一本しか買ってくれない人より、何十本もソフトを買ってくれる人に回った方が、ハード事業として利益に繋がる。
しかし、彼らの中にソニーストアを利用してゲームなどを購入しているユーザーは一体どれほど存在するだろうか?
僕は1割にも満たないと思っている。
理由は、昨今のゲームの売上の7割はDL販売によるものだからだ。
ほとんどのゲーマーがDLでゲームを買うようになっており、残りの3割もAmazonか近所のゲーム屋さんというのが妥当だろう。
ならば、ソニーの視点で考えたとき、PS Storeの購入履歴やトロフィーレベルで優遇するという手もアリだったと思うし、
小売店で徳を積んだ人より優遇されるべき人達だと僕は思う。
ソニーに付く”コアゲーマー”は、誰よりもソニーにお金を落として、誰よりもゲームをプレイして、ゲームを愛している。
このPS Storeの購入履歴やトロフィーレベルで優遇するという方法は、ソニーにしか成し得ない手段なので、ソニーに提案したい。
実際にアメリカではそのような予約方法が取られている。
日本ではそれが行われないのが甚だ疑問だ。
それか「PS5本体を発売日に欲しい。金ならここにある!」という人が全員手に入るレベルで生産してくれ!!
今後何年にも渡って普及させていく予定がある発売日前というタイミングなら、在庫は生まれないし、生産すればするほど売れるという状況下だ。
「発売日出荷台数:全世界で500万台!」とか広告して売れてますよアピールしつつ、生産できるだけ生産してばら撒けばいいのにと思った。
言うは易く行うは難しってか?
してないとは思うが、人気で売れているように見せかける”品薄商法”だけは辞めて頂きたい。
抽選予約の方法を取らなかった2つの小売店
ここまでは「抽選予約」を行った小売店の話だったが、「先着予約」の方法を取った小売店が2つ存在する。
それは、Amazonと楽天ブックスだ。
9月18日金曜日の朝10時より、先着予約の幕が切って落とされたが...
瞬殺
しかもすぐに30万円~50万円(定価の6倍~10倍)で転売される始末...
己のPCと回線に憤りを感じ、ひたすら”F5”キーを連打しまくる、時間との勝負ともいえる先着予約戦争。
僕は参加すらできなかった。
なぜなら、予約が開始したのが平日の昼間だったからだ。
金曜の朝10時なんて、学生は勉学に勤しんでいる頃だし、社会人は思いっきり働いてる時間帯だ。
なに? 僕は学校を休めば絶対にPS5本体を予約できたのか?
これに関しては、予約開始日時を決めたソニーに文句を言いたい。
やはり土日開始じゃサーバーが重くなるからダメだったのか?
ニートしか勝たん!!!(大学生やフリーランスならごめんなさい)
また、何の対策もなく堂々と先着予約を開始し、なおかつ転売ヤーが販売できるようにしていた「Amazon」には、当初不信感しかなかった。
がしかし、サードパーティーの販売ページを封鎖してくれたので、最悪の状態だけは免れた。
これでインターネット上で転売ヤーが転売できる場所は、ヤフオクやメルカリなどのオークションサイトくらいに限られた。
転売ヤーが何もかも全て悪い
抽選予約を行ったり、あくどい手段を使って抽選応募を行ったり、中古ページを封鎖したり...
結局”転売ヤー”さえ存在しなければ、こんな面倒な事にならなくて済んだのだ。
諸悪の根源である”転売ヤー”を、僕は同じ人間だとは思っていない。
まだ発売すらされてない、誰の手元にも渡ってない商品を転売するなんて、極悪非道にもほどがある。
”転売ヤー”の存在は、消費活動に害を及ぼし最終的には経済の破滅を生むだけであり、資本主義社会にとっては敵以外の何者でもない。
そして僕は転売ヤーの破滅を望んでいる。
コイツらがいると、まともにゲームどころか消費活動ができやしないのだ。
もしあなたが転売ヤーが転売しているのを見かけたら、是非通報ボタンを押して”転売ヤーの破滅”にご協力願いたい。
さいごに
この予約戦争において、ただの消費者でしかない僕らは〈弱者〉である。
個人的に入荷するルートも持っていないので、畢竟小売店に頼るしかないのだ。
だから上の画像のネタのように、文句や愚痴のひとつやふたつだって零れてくる。
先着予約と抽選予約、結局どちらが平等で正しいのだろうか?
どちらも一長一短で、僕は判断をしかねる。
今後このサイトでは、『PS5』予約戦争の結果を報告したり、ゲーム業界の未来を追っていく予定だ。
読者登録や記事のシェア・拡散をしてもらえると有難い。
最後に「ランボー」の名台詞でお別れだ。
「何も終わっちゃいない。俺にとって戦争はまだ続いたままだ」
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