前週のコンシューマーゲームのソフト&ハードの売上を、日本と海外の二つの視点から振り返りつつ、また今週発売するゲームの売上を予想するこのコーナー。
毎週金曜くらいに更新予定の、週刊ゲーム売上ランキングこと「週間ゲーム売上ランキング」。
※ゲームソフトの画像はそのままAmazonリンクになっています
週間ゲームソフト売上
日本の売上ランキングTOP10
1位(初登場) Switch ピクミン3 デラックス
17万1349本(累計17万1349本)/任天堂/2020年10月30日2位(初登場) Switch 真・女神転生III ノクターン HDリマスター
52481本(累計52481本)/アトラス/2020年10月29日3位(初登場) PS4 真・女神転生III ノクターン HDリマスター
48830本(累計48830本)/アトラス/2020年10月29日4位(初登場) PS4 ウォッチドッグス レギオン
40962本(累計40962本)/ユービーアイソフト/2020年10月29日5位(前回2位) Switch リングフィット アドベンチャー
29086本(累計174万6352本)/任天堂/2019年10月18日6位(前回1位) Switch あつまれ どうぶつの森
24009本(累計590万9746本)/任天堂/2020年3月20日7位(初登場) PS4 グリードフォール
13292本(累計13292本)/Game Source Entertainment/2020年10月29日8位(初登場) Switch KAMEN RIDER memory of heroez(仮面ライダー メモリー オブ ヒーローズ)
11683本(累計11683本)/バンダイナムコエンターテインメント/2020年10月29日9位(前回4位) Switch マリオカート8 デラックス
9569本(累計323万8517本)/任天堂/2017年4月28日10位(前回6位) Switch ポケットモンスター ソード・シールド
9421本(累計378万3145本)/ポケモン/2019年11月15日
https://www.famitsu.com/news/202011/05208921.html(ソース:ファミ通)
今回は新作の発売ラッシュなので、新作だけピックアップしたいと思う。
『ピクミン3 デラックス』はオリジナル(WiiU)版超えの初動
WiiUで2013年に発売された『ピクミン3』をSwitchに移植し、新要素を追加した『ピクミン3 デラックス』は、オリジナル(WiiU)版を遥かに上回る初動となった。
ピクミン(GC) 累計56万本
Wiiであそぶ ピクミン(Wii) データ見つからず
ピクミン2(GC) 初週9.5万本/累計46.9万本
Wiiであそぶ ピクミン2(Wii) 累計23万375本
ピクミン3(WiiU) 初週9.4万本/累計29.3万本
ピクミン3 デラックス(Switch) 初週17.1万本
歴代の『ピクミン』 シリーズの売上を見ても、GC ⇒ Wii の移植やオリジナル版『3』の累計売上に迫る勢いであり、シリーズの中で最も好調な出だしだ。
本作の累計売上はGC時代の『ピクミン』、つまりハーフミリオンまで伸びると予想している。DL版の売上も足せばオリジナル版の累計売上を超しているだろうが...
この売上は、きっと裏で粛々と開発中であろう『ピクミン4』の制作に拍車を駆けただろう。
『真・女神転生Ⅲ ノクターン HDリマスター』Switch版5.2万本、PS4版4.8万本
2003年にPS2にて発売された『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』を現行機に向けてHDリマスターした本作は、二機種合算で初週約10万本も売り上げた。リマスターながら、なかなか悪くないセールスだろう。
通常版 累計24.5万本
マニアクス版 累計7.7万本
クロニクルエディション版 累計16.2万本
オリジナル(PS2)版の累計売上も見えてくる数字だが、二週目以降セールスがガクッと落ちるのは明白である。マニアクス版とクロニクルエディション版の間に収まったと言えよう。
『ウォッチドッグス レギオン』初週売上4万本
世界で初週400万本、累計では1000万本以上売り上げた『ウォッチドッグス』シリーズの最新作。 やはりというか何というか・・・日本ではあまり芳しくない初動である。
ウォッチドッグス(PS3) 3.1万本
ウォッチドッグス(PS4) 6.3万本
ウォッチドッグス2(PS4) 3.9万本
ウォッチドッグス レギオン(PS4) 4万本
だが、歴代シリーズの日本国内の初動を見ると、前作から僅かだがV字回復している。
一作目とは違い、日本がおま国されずに世界最速発売国に入ったのだから良しとしようじゃないか...
そしてまだPS5版の発売が残っている。これはPS4版の発売から一か月後だが・・・果たして日本国内で何本売れるのだろう。僕は1万本も行かないんじゃないかと踏んでいる。
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『グリードフォール』初週売上1.3万本で週間7位
『F1』シリーズや『Bloodstained』を手掛ける「Game Source Entertainment」の最新作。
日本でも一年遅れてやっと発売されたわけだが、1万本の壁は超えてきた。
しかし世界の売上と比べるとごく小さいセールス。日本が後発になるのも当然かなと思えてしまった数字だ。
『仮面ライダー メモリーオブヒーローズ』Switch版1.1万本、PS4版0.9万本
バンナムが開発するゲーム版『仮面ライダー』シリーズの最新作。
過去作がKOTYの大賞を勝ち取るほど有名なので、今作も個人的には地雷臭がしていたが・・・二機種合算で初週2万本以上も売り上げた。Switch版は週間8位、PS4版は週間11位だ。
仮面ライダーファンのゲーマーは、フルプライスで発売週に買ってしまうのだろう。予想以上のセールスだったため、正直驚いている。
『SEWKIRO ゲームオブザイヤーエディション』5826本、『フィンクホームフィット』3212本、『セインツロウ:ザ・サード リマスタード』2234本の初週売上
『SEWKIRO ゲームオブザイヤーエディション』は、2019年に発売された『SKIERO』がゲームオブザイヤー2019を受賞したことを記念して、様々な追加要素を初めから収録したいわゆる”完全版”。
にも関わらず、初週6000本近く売り上げ週間14位にランクインするのは、さすがゲームオブザイヤー、2019年で最も面白かったゲームと言うべきか。
今から『SEKIRO』を遊ぶならこれを買えば間違いない。
リングフィットアドベンチャーやフィットボクシングのパクリみたいな『フィンクホームフィット』は微妙な出だし。「ポケット」という無名のメーカーではこれが限界か...
ゲーマーの間で話題にも挙がらず、このまま数多ものゲームの雑踏へと消えていくと考えるのが順当だろう。悲しきかな。
全世界で2000万本以上売り上げたと自称する『セインツロウ』シリーズの三作目のリマスターは、あまり良いとは言えない結果に終わってしまった。
11月末には四作目のリマスターが控えているが、日本国内の初動はこれくらい(2000本程度)だと予想。
海外の売上ランキングTOP10
https://doope.jp/2020/11109942.html(ソース:doope!)
※UKチャートを参照
やはり海外では『ウォッチドッグス レギオン』がバカ売れ!
日本では週間首位だった『ピクミン3 デラックス』の初週売上を大きく超えている。
しかし前作から54%減の初動で、既に発売済みで過去作の焼き増しである『FIFA21』の売上を下回るという残念な結果が伴っている。
9位に初登場でランクインした『The Dark Pictures Anthology: Little Hope(リトルホープ)』は、バンナムより発売されたホラーゲーム。Steam版も発売されているので、売上は分散していると思われる。
バンナムのくせに日本では12月3日に発売とおま国を喰らっているが、日本市場のセールスは果たして...
週間ハード売上
https://www.vgchartz.com/#graph_menu (ソース:VG Chartz)
※VG Chartzがまさかのサイト再設計によるサイトダウンのため、今回はお休みです。
今週発売するゲームソフトの売上予想
ここからは今週発売する新作ゲームを振り返りつつ、その初動を予想していくぞ!
ランキング上位候補は、人気スマートフォンゲーム『シャドウバース』が家庭用ゲーム機Switchにやって来たこのタイトル、『シャドウバース チャンピオンズバトル』。
ソシャゲ版の特典が付属するため既存のシャドバ民がどれだけ買うのかも大事だが、絶賛放送中のアニメ等で気になった新規層がどれだけ購入するのかも考えなければならない。
けれど、『シャドウバース』というコンテンツを支えるのはほとんどがソシャゲ民であり、正直子供向けに変身したアニメ版は盛り上がっていないように感じる。
ソシャゲをプレイしている層に向けて作っていれば『グラブルVS』並みのセールスは見込めるが、本作はパッケージからしてアニメ版の新規層に向けて作っているとしか思えない。商業の点から言えばマーケティングをミスっている。
したがって、本作の初動は2.5万本と予想。『グラブルVS』の初動の4分の1だ。
しかし正直なところ”予測が難しい”と言わざるを得ない。サイゲームズがコンシューマー業界でどれだけ猛威を振るうのかがまだ分かり切っていないのだ。
もう一つのランキング上位候補は、コンパイルハートの『神獄塔 メアリスケルター』シリーズ三作目にして最終作『神獄塔 メアリスケルターFinale』。
TwitterのTLで何件かの購入報告ツイートを拝見したが、前作の初週売上が1万本程度で、新作ごとにセールスが右肩下がりに低下している。ただでさえ少ないユーザーに飽きられているのは自明の理だ。
また、一作目と二作目からストーリーが続いてるためそれらをプレイ済みであることが本作をプレイする前提に当たる。
よって、本作の初週売上は二機種合算で8000本と予想!
あと気になっているのは、『おうちでリラックマ』と『ニード・フォー・スピード ホット・パースート リマスター』くらいである。
前者はリラックマのキャラゲー、後者は10年前のニードフォースピードの現行機向けリマスター。両者共に初週4000本程度だろう。
▼今後発売予定の新作ゲーム▼
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