「PS5」を発売日に購入するための予約戦争に惨敗し、無事”次世代”に乗り遅れて落胆に耽っていた翌日。
マイクロソフトの「Xbox Series」、ソニーの「PS5」に続いて、このゲームハード発売ラッシュ週にもう一つ発売されるゲーム機が、奇跡的に予約できたために届いた。
『ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ』
ミニファミコン、ミニスーファミに引き続き、スーパーマリオ35周年を記念した任天堂の復刻ゲーム機第三弾だ。
今回は、これの開封の儀と何時間か触ってみた感想を届けたいと思う。
開封の儀
外箱と箱の中身
「PS5なんて無かったんだ…」と発売日にゲットできた喜びに浸る。
まず驚いたのが、外箱が想像以上に小さくて軽い。僕が使っているiPhone8plusと同程度の大きさで、重さに関しては遥かに軽い。
外箱の裏側、上部はこんな感じ。
裏側には収録タイトルや起動方法が明記されている。
パッケージに「初代スーパーマリオブラザーズ」の絵柄が描かれているように見えたが、実は外箱にかかっている透明なプラスチックに描かれていた。
表面は1-1、裏面は1-4を彷彿とさせる構図で、上部にはキラーにジュゲムにパタパタと空を飛ぶ敵が。
次に中身を取り出すため、サイドに貼ってあったテープを剥がして開けようとすると...
『ボール』のマリオとルイージが描かれており、「Special thanks to you.」の文字が。
なんて粋な演出なんだ!
ゲーム機の箱を開けるときは、無限に湧き続けるワクワク感から勘違いしてしまっているが、ただ箱を開けるだけのつまらない作業なのだ。だからこういった”遊び”があるとは想定しておらず、思わず「Oh...」と驚いてしまった。
こういう”遊び心”はもっと積極的に取り入れていくべき。
箱の中身はこんな感じ。若干強引に開けてしまったので、内箱に少し切り込みが...
同梱物は、ゲーム&ウオッチ本体、充電ケーブル(USB-A to C)、セーフティーガイド。
紙が一枚しか入っていないのは時代の流れだ。取扱説明書はない、その替わりサポートサイトを用意したという旨が外箱の裏側にも書いてあった。
本体のお披露目&サイズ比較
そして本体のお目見え!
左上の「GAME&WATCH」のロゴ、横井軍平の十字ボタンとABボタン、右上のメニューボタンの配置はオリジナルまんま。
画面下のロゴが「NIntendo®」になり、画面上のロゴが「SUPER MARIO BROS.」の文字になっている点は、オリジナルのシリーズでは見られなかった。
何よりも衝撃だったのは、思っていたよりも小さくて軽いという事。
実は『ゲーム&ウオッチ』を一台も所持しておらず、初めての『ゲーム&ウォッチ』なので、200gを超えるiPhoneに持ち慣れている僕には感動にも近かった。
公式サイトの情報によると、重さは 約68g で、サイズは 縦67mm × 横112mm × 厚さ12.5mm。
手元にある携帯ハードや任天堂の復刻ミニシリーズと比較してみた。
数字だけを提示されても分からないと思うので、サイズ感としては大体こんな感じだ。
つづいて本体を細かく見て行こう。
左側面にはモノラルスピーカー、右側面には電源ボタンと充電用のUSB-C端子がある。
全体的に至って簡素でシンプルな作りだ。良く言えば、無駄な機能がない。
さぁ充電を始めよう
付属の充電ケーブルがこれ。
”USB-A to C”でNintendo®のロゴが入っているので、SwitchのProコンに付属する充電ケーブルと同タイプだ。
しかしながら、想像してたよりケーブルが短い。『ゲーム&ウオッチ』本体の2.5倍ほどの長さしかないので、もっと長くても良かったんじゃないか?と思ったり。
充電ケーブルを本体にガチャコーン!と挿すと、電源ボタンを押さずとも早速起動した。
これが起動画面でオーケー? 今までに見たことがないから、新規描き下ろしのイラストかな?
色々と遊んでみたレポート
初起動を無事確認できたので、ここからは『ゲーム&ウオッチ』を色々と触って行こうと思う。
ゲーム&ウオッチの”ウオッチ”の方:「TIME」機能
起動画面でボタンを押すと連れてかれるのが、この時計の画面。
ゲーム&”ウオッチ”と言うくらい、この「TIME」機能はゲームと並列して重要みたいだ。
画面の周りを1秒ごとに黒い四角が60秒で1周し、ブロックで作られたデジタルの数字が今の時間を知らせてくれる。
この機能の一番の魅力は、マリオや敵たちが動く背景だろう。
ジャンプしたりダッシュしたり、敵を倒したり時折やられたり・・・様々なアクションを見せてくれるのだ。
この時計の画面で「TIME」ボタンを押すと背景が変更できる。
だが背景は地上、空、キノコの3種類だけと物悲しい... もっとバリエーションが欲しかった。
「PAUSE/SET」ボタンを押すと、音量、明度、時間設定のメニューが出て来る。
時間は最初「0:00」で初期設定画面も無いので、起動したら自分でこのメニューを開き、手動で時間を設定しなければならない。
小学生の頃使っていたアナログ時計で、テレビの左上に表示された時間に合わせながら初期設定をしていたのを思い出した...
今では、自動でネットの時間に合わせてくれるスマホが時計替わりになっている。時間の手動設定はやっぱり面倒だなぁ...
ゲーム&ウオッチの”ゲーム”の方:「GAME」機能
「GAME」ボタンを押すと、このようにゲームのセレクトメニューが出てくる。Simple is best.
ゲームの起動は一瞬。手元で、それも2.36インチという極小サイズの画面で初代マリオをプレイするというのは新鮮な気持ちだ。
もうこんな小さな箱に収まってしまったのか...科学の力ってすげー!
ゲームをリセットしたい場合はリセットボタンが存在しないので、「PAUSE/SET」ボタンからメニューを開いてリセットができた。
現在時間やバッテリー残量もここから確認できる。
この復刻の大目玉「BALL」を起動&プレイ。やっぱり『GAME&WATCH』と言ったらこれだよこれ!
「GAME A」は2つのボールをお手玉感覚でキャッチ&リリース。徐々にボールのスピードが速くなり、それぞれ加速度が違うため、離着のタイミングがバラけてくる。
2つ同時に右手に着地してきた時は「ボールを玉砕したい…」と憤怒したよ。初見で140のスコアを出したのが最高記録。
ボールの着地場所は左側二か所と右側二か所の計4通り。それをただマリオの手を動かして拾いに行くだけの、所詮はミニゲームだ。
「GAME B」はボールを3つにしただけ。2つのゲームが1本に収録されているように見えるから詐欺である。
現代のゲームはおろかファミコンのゲームと比較しても、面白みはそこまでない。けれど、単純なミニゲームゆえ一定の中毒性があって、もしかしたら無限に遊べてしまうのでは…?と気が遠くなった。
『ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ』感想
2.36インチという極小サイズの画面ながら、『ゲーム&ウオッチ』史上初のフルカラー液晶はかなり鮮やかだ。
『スーパーマリオブラザーズ』をプレイしても、実機でプレイするより綺麗で鮮やかに見えるんじゃないか?と思ってしまう。無論、SwitchにてOnline加入者向けに提供されている『スーパーマリオブラザーズ』の綺麗さには及ばないが。
ただ、やはりファミコンの横スクロールアクションゲームをプレイするには小さすぎるので、画面が見にくいというのもある。
本体もまるで”はんぺん”のような形だから、グリップ感などは皆無であり、コントローラーとしての操作感の質はあまり良いとは言えない。3DSやSwitchの携帯モードの操作がダメだ、という人にはゲームをプレイする目的では向いてないだろう。
本体やゲームの起動は爆速だ。Switchの電源を付ける感覚と違わず、電源ボタンを押したら即起動し、ゲームをセレクトしたらそのゲームが即立ち上がる。
家のベットや出先で、Switchや3DSよりも気軽にマリオが遊べてしまうのは好感度が高い。
総体的な評価としては、「ゲーム機」というより「玩具」といった印象の方が強く受けた。『たまごっち』みたいなものだ。
もう『スーパーマリオブラザーズ』の1と2はプレイし尽くした。任天堂は何回同じゲームを違う形で売り捌いて遊ばすねんと。
所詮ミニゲーム程度の「BALL」をプレイしたり、時計として使ったりする分には丁度良い。
小さくて軽いがゆえ携帯性が非常に高いから、”ちょっとゲームが遊べる時計”として持ち歩くのも全然悪くないように感じる。
マリオファンやゲームファンなら是非とも手に入れておきたいグッズの一つだろう。いわゆる好きな人のための「コレクション商品」だ。
マリオやゲームグッズの収集にあまり興味がないのなら、無理して買わなくてもいい。
5000円を払って”ゲーム”を購入するのならば、『ゲームギアミクロ』か『天穂のサクナヒメ』を買った方がゲームライフは充実する。
『ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ』は2021年3月末までの期間限定生産である。
もし 買いたい!発売日に買えなかったけど購入するつもりだ!…という人は、その点に注意してほしい。
それでは、男はハートで勝負!!!
(GAME&WATCH SUPERMARIOBROS.用)全体保護フィルム 極 - GAME&WATCH SUPERMARIOBROS.
- 発売日: 2020/11/13
- メディア: Video Game
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