僕が幼少の頃、クルマが趣味だった父によくドライブに連れてかれ、車内では音楽でなく”FMラジオ”が流れていた。
僕はそれを聴くのが好きで、家でも自分の部屋でCDデッキのアンテナを伸ばし、良い声のラジオDJによるトークで一人っ子の侘しさを紛らわせていたものだ。
だがそれからゲームに憂き身をやつし、時代の流れも相まって、すっかりラジオを聴かなくなる。
しかしその後アニメが好きになり、スマホやPCを手に入れてから、勉強中やネットサーフィン中といった耳が寂しいときに”webラジオ”を聴くようになった。
このブログの記事にも、ラジオを聴きながら書いたものは多い。
そんなラジオにまつわる思い出&己のラジオリスナー遍歴を、最近『波よ聞いてくれ』という漫画を読んでいて思い出した。
そこで今回は、放送はもう終わってしまったけれど、個人的に”伝説”と呼称してもよいほど面白かった、好きだった「アニラジ」を9つ紹介したい。
「アニラジ」とはアニメ関連のラジオの略称であり、主に声優さんがパーソナリティを務め、インターネット上で配信されている。
しかしながら「放送はもう終わってしまった」という事は、「”普通なら”もう聴くことができない」という事だ(ネットの海は広大)。
すなわち...

マジで誰得だよ
…な記事である。
好きだった、リスナーだったという人は共感を。
知るかボケェェェ!!…とお登勢さんが降臨した人は、こんなラジオがあったのか、そしてこのキモオタはこんなラジオが好きだったのかと、ネットの海よりも広大な心で思い出話に付き合っていただきたい。
オレ的に伝説!面白かったアニラジ一覧
さよなら絶望放送
パーソナリティ: 神谷浩史、新谷良子
アニメ『さよなら絶望先生』のwebラジオ。
復活を望む声が多く、難民と化してあらゆるアニラジを徘徊するリスナーも多い。まさに”伝説のラジオ”である。
個人的には、井上喜久子お姉ちゃん先生が17歳と10000日を迎えるのを祝った回と、ゲストの杉田さんがただただ超絶マニアックなネタをぶっこむ回のメモリーが強烈。
編集がえらい凝っていて、ディレクターの過労を心配したこともある。
絶望したァ!復活がないことに絶望したァ!!!
スターラジオーシャン アナムネシス(旧)

『スターオーシャン』シリーズのスマホタイトル名を背負いながら、声優とフリーライターを生業にする中年のおっさん二人が、『スターオーシャン』とは一切関係のないフリートークを展開するラジオ。
ほとんどがゲーム・漫画・映画・クルマといった趣味の話題で、僕にはスマッシュヒットだった。
論文にしてもいいほどのディープな話から、ほぼネタのライトな話まで。造詣が深くトークスキルのあるオタク同士の会話は、聴いていて飽きないし面白かった。
個人的に印象強いのは、エレクトロボーイいじりと、タニシの話と、スクエニがスポンサーのラジオなのに「FF15」の文句を言ってバズってしまった出来事。
中村梶田コンビは2020年9月で終了し、10月以降はタイトルと放送時間は変えず、上坂すみれと井澤詩織の二人にパーソナリティが交代し、番組は続いている。
こっちは若き女性声優によるガールズトークという感じだ。
僕のような旧パーソナリティ難民は「わしゃがなTV」にシフトした。
矢作・佐倉のちょっとお時間よろしいですか
パーソナリティ:矢作紗友里、佐倉綾音
通称「ちょろい」。
こちとらガールズトークを一切感じさせないガールズトーク。
書くことが思い当たらないんだけど、とにかく二人の掛け合いに爆笑してた。
佐倉さん引くわー!

引くなっ
下ネタという概念が存在しない退屈なラジオ
パーソナリティ:小林裕介、石上静香
アニメ『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』のwebラジオ(なげぇよ)。
元の作品が作品なだけあって、遠回しな下ネタしか飛び交わない、イヤホン必須な番組だった。
その内容の下・・・上品っぷりは、第2回アニラジアワードでは「BEST SEXY RADIO えっちなラジオ賞」を受賞するほど。
下ネタラジオにハズレ無し! 俺は下ネタを否定しない。
この素晴らしいラジオに祝福を!
パーソナリティ:福島潤、高橋李依
アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』のwebラジオ、通称「このすばラジオ」。
ときメモラジオの丹下さんの如く、終始「終わりたくない!」とりえりーが泣きっぱなしだった最終回は、強く記憶に刻み込まれている。
良い人なんだろうなぁ、そして『このすば』は本当に大切な作品だったんだろうなぁ、と心がじ~んと温まったのも覚えている。
アニメ3期の放送とラジオの復活を待ってるから、私ずっと待ってるからね...

闇落ちするな
ノーラジオ・ノーライフ ゲーマー兄弟がラジオをするそうです。
パーソナリティ:松岡禎丞、茅野愛衣
アニメ『ノーゲーム・ノーライフ』のwebラジオ。
…と見せかけて、ただパーソナリティの二人がイチャコラするだけのラジオだった。
かやつぐコンビはここから始まった!!
盟約に誓ってアッシェンテ✋( ͡° ͜ʖ ͡°)
アニメGRIDMAN ラジオ とりあえずUNION
パーソナリティ:広瀬裕也、宮本侑芽
アニメ『SSSS.GRIDOMAN』のwebラジオの体をした、 パーソナリティの二人がただイチャイチャするだけのレイディオ。
一秒も止まることなく二人がず~っと喋り続けていたから、とにかくワチャワチャしていてうるさかったような...
あとイチャイチャ。男女ラジオはビジネスカップルYouTuber然り、イチャイチャ度が強いほどウケるのよ(※あくまで個人の感想です)。
鉄のラジオバレル
パーソナリティ:柿原徹也、能登麻美子
アニメ『鉄のラインバレル』のwebラジオだが、ひたすら能登麻美子さんがセクハラを受け、ご褒美としか取れない言葉で罵ってくれるレイディオ。
ずっとニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべながら聴いていた。能登さんの巫女コスプレ見たかったなぁ。
ラジオを聴いといてなんだけど、アニメは全く観たことがない。だって作品の話をしないんだもん...
杉田智和のアニゲラディドゥーン!!

パーソナリティ:杉田智和、マフィア梶田
声優・杉田智和が、持ち前の広く深い知識で、マニアックな小ネタやモノマネを挟みながら、ゲームやアニメなどのオタクトークを繰り広げるラジオ。
なによりも、杉田さんのオタクとしての防御範囲の広さと豊富すぎる知識に驚かされ、ずっと面白い話が聞けた。
プライベートも惜しげなく曝け出すし、時には放送規制なんぞ知ったことかと下ネタも頻繁に飛び交った(バキューンが多い)。
杉田さんの人脈と人望とを駆使して呼んだゲストのレパートリーにも飽きることがなく、
人気・大御所声優から新人声優、普段表に出ない漫画家やゲームクリエイター、Vtuberからただの友達という名の素人まで。
特に、元リスナーだったという星野源さんが出演した番組終了直前の回は、オタクの心に染みる神回だったなぁ...
最終回は、エンディングで杉田さんがSP田中ことマフィア梶田に向かって「このラジオの最高傑作は梶田君だよ」と言ったのが今でも忘れられない。ウマ娘トークと「S〇X‼‼」の掛け声でウマいこと幕が閉じたのも、最後までアニゲラらしかった。
聴き始めるのが遅かったので、全回録画してるという知人にデータを貰い、SP佐藤が居た初期の回からこつこつと全て聴いたのも懐かしい思い出。
未来永劫、僕はこのラジオに影響を受けたキモオタとして生き続けるだろう...
さいごに
「アニゲラ」が2021年3月末で終了し、とうとう聴くラジオ番組が無くなってしまった。webラジオを聴くという習慣も消滅の一途へ...
いま楽しみにしているのは、ゆかなさんのネット番組くらいである。
(なぜか僕が学校で妄想してることがタイトルに… 番組スタッフは僕の心を読んでいるのか?)
始まりあれば終わりあり。輪廻転生する不滅の番組だったはずのラジオ番組も、ラジオという文化も、いつかは終わりを迎える。
こんな悲しい締めでいい?
またつまらぬものを書いてしまった...
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