先日、テレビ朝日が運営するYouTubeチャンネルで「声優さんの世代表を作ろう」という趣旨の動画が公開された。
動画では世代表は完成せず、出来上がるまでにはまだまだ時間が掛かりそう。
そこでこの動画に触発された僕は、完全なる己の独断と偏見で「声優さん世代表」を作ってみた。
動画で関さんが「勝田久」さんを第一世代としたのを、世代分けの基準とさせてもらった。
声優さん世代表
世代 | 男性声優 | 女性声優 |
---|---|---|
第1世代 | 勝田久、野沢那智、大塚周夫、山田康雄、小林清志 | 清水マリ、加藤みどり、大山のぶ代、野沢雅子、白石冬美 |
第2世代 | 古谷徹、神谷明、古川登志夫、千葉繫、玄田哲章、銀河万丈、三ツ矢雄二 | 田中真弓、小山茉美、藤田淑子、鶴ひろみ、戸田恵子 |
第3世代 | 大塚芳忠、堀内賢雄、山寺宏一、大塚明夫 | 日髙のり子、大谷育江、高山みなみ、皆口裕子、折笠愛、TARAKO |
第4世代 | 子安武人、緑川光、置鮎龍太郎、檜山修之、森川智之、石田彰、関智一 | 林原めぐみ、井上喜久子、三石琴乃、久川綾、矢島晶子、丹下桜、椎名へきる、桑島法子 |
第5世代 | 保志総一朗、鈴村健一、櫻井孝宏、神谷浩史、福山潤 | 堀江由衣、水樹奈々、田村ゆかり、能登麻美子、坂本真綾、釘宮理恵、川澄綾子 |
第6世代 | 下野紘、小野大輔、宮野真守、杉田智和、中村悠一 | 沢城みゆき、平野綾、加藤英美里、伊藤静、小林ゆう、小清水亜美、井上麻里奈、阿澄佳奈 |
第7世代 | 梶裕貴、岡本信彦、木村良平、小野賢章 | 花澤香菜、戸松遥、豊崎愛生、日笠陽子、竹達彩奈、悠木碧、早見沙織、茅野愛衣 |
第8世代 | 松岡禎丞、島﨑信長、花江夏樹、江口拓也、石川界人 | 佐倉綾音、水瀬いのり、小倉唯、東山奈央、内田真礼、上坂すみれ、雨宮天、高橋李依 |
第9世代 | 内田雄馬、梅原裕一郎、小林裕介、斉藤壮馬 | 黒沢ともよ、花守ゆみり、種崎敦美、本渡楓、楠木ともり、鬼頭明里、富田美憂、Lynn |
第10世代 | 榎木淳弥 | 石見舞菜香、市ノ瀬加那、ファイルーズあい |
※敬称略。
※出て来た(売れ出した)時期やキャリアを考えて世代分けしました。デビュー時期や年齢もちょっとだけ考慮しています。
※全ての声優さんを書き入れるのは不可能なので、その世代を代表する人…という形です。
2021/7/13追記:第2世代に声優さんを何名か追加しました。
声優さんの世代分け 詳細の解説
第1世代
日本アニメ(30分アニメ)の創成期からメインで関わっている声優さんが第1世代。
前述したようにこの世代表の基準となっていて、日本初の30分アニメ『鉄腕アトム』でお茶の水博士を演じられた勝田久さんや、同作で鉄腕アトム役の清水マリさん。
『ゲゲゲの鬼太郎』『ど根性ガエル』『銀河鉄道999』など、70年代から多数の主演を務めていた野沢雅子さん。『ドラゴンボール』で悟空を演じるのは第3世代の頃。
『サザエさん』役でお馴染み加藤みどりさんや、初代『ドラえもん』役で知られる大山のぶ代さんなど。
先駆者はあまりにも偉大すぎる。
第2世代
創成期には関わってないが、70年代後半の第二次アニメブーム前後に出て来て、80年代にはすでに人気キャラを何役もこなしている方々。
第3世代
80年代半ばから90年代に差し掛かるまでに出て来た声優陣。
『タッチ』『北斗の拳』『ドラゴンボール』などが放送されていた時代。
2021年現在、還暦を迎えている方は第2~3世代だと思う。
第4世代
『エヴァ』の社会現象で第三次アニメブームが到来し、『セーラームーン』『スラムダンク』『ウテナ』『ナデシコ』『カードキャプターさくら』などのヒット作が生まれた、90年代に出て来た声優陣。
いわゆる”第三次声優ブーム”を代表する声優さん達であり、”アイドル声優”という言葉が爆誕したのもこの世代から。
とりわけ林原めぐみさんは、80年代から人気作でメインを張っていたが、90年代に全盛期を迎えて凄まじい人気を獲得していた。
第5世代
21世紀に入った辺りから売れ始め、2000年代を折り返す頃にはもう売れていた声優陣。
堀江由衣・水樹奈々・田村ゆかりの御三家もこの世代かと。
丁度”ギャルゲー全盛期”と被っているため、ギャルゲーや萌えアニメに出演しまくっている女性声優さんは多い。
また、『ガンダムSEED』『ハガレン』『プリキュア』といったヒット作から名を馳せた声優さんもここだろう。
第6世代
2006年の”深夜アニメブーム”辺りで本格的に売れ出し、そのブームを牽引した声優陣。
この辺りの世代が声優業界では「中堅」と言われている。えっ?ここでやっと中堅なの?
第7世代
2000年代後期から2010年代序盤にかけて出て来た声優陣。
『けいおん!』『まどマギ』『進撃の巨人』などのヒット作が生まれた時代。
第8世代
2010年代中盤、年を追うごとに放送される作品数が右肩上がりで増加する時代に出て来た声優陣。
2012年頃から頭角を現し、2015年にはもう人気声優になっていて、今もっとも人気がある世代だと思う。
第9世代
異世界転生ブーム、『鬼滅の刃』の社会現象など、2010年代終盤から売れ出した声優陣。
今一番勢いがあるのはこの世代だろう。
第10世代
これからの2020年代、もっと羽ばたいていくのが期待できる声優陣。
記事執筆段階の今まさに売れている、もしくは売れる軌道に乗っていて、これから更に人気に火がつくと思われる。
まとめ
近年に近づくほど、アニメの本数と声優の母数が増えていくから、売れる声優さんも増えて、徐々に世代分けが細分化されていく印象である。
女性声優は、席は多いが席替えが早い。だから残っている人が少ない。
一方男性声優は、席は少ないが席替えがほとんどない。ゆえに一定のラインまで売れたら安定できるけれど、そこまで行けるのはごく僅か。
いずれにしても「声優」という職業で食っていけるのは限られた人達だけなんだな、とかこの世代表を作りながら考えていた。
個人的には誰もが納得するような「声優世代表」を作ったつもりだが、いかがだろうか。
異論反論質問意見等がある人は、気兼ねなくコメントしていただきたい。
意見によっては世代表をいじくる。
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