アニメを観るオタクたちはよく「今期は不作」「あのクールは豊作だった」などと口にして、時には「いつが神クールだったか」などと論争を交わす。
それを見て僕は考えた。
面白いアニメが名を連ねて大豊作だった「神クール」を僕が1つ決めちゃおうじゃないか?...と。
今回はそういう趣意の記事だ。

「豊作クール」ではなく、その上位互換にあたる「神クール」である。
個人的観測では、「豊作クール」は年に1~2回の頻度であるから、全てを挙げると面倒なことになる。
なので、「豊作クール」の中でも超絶ヤバいラインナップが揃ったクールを「神クール」と定義。
そして、個人的に「神クール」だと思う候補をいくつか紹介し、最後にオレ的「神クール」を1つ決めたい。
アニメ神クール候補①:2006年春アニメ
- 2000年代後半の深夜アニメブームを牽引した『涼宮ハルヒの憂鬱』
- 下ネタにパロディとやりたい放題で愛されるジャンプの『銀魂』
- 同人ゲーム界のレジェンドコンテンツ『ひぐらしのなく頃に』
- 実写映画が社会現象にもなった『NANA』
- 片渕須直監督の色褪せない名作『BLACK LAGOON』
- 少女漫画原作のもう1つのハルヒ『桜蘭高校ホスト部』
- サンライズの完全新作ロボットアニメ『ゼーガペイン』
- 伝説的エロゲーのアニメ化『うたわれるもの』
- CLAMP先生原作のダークファンタジー『xxxHOLiC』
- 中国風の物語が女性オタクの心を掴んだ『彩雲国物語』
- 至高のヒーリングアニメの続編『ARIA The NATURAL』
- オタクに根強い人気のラブコメ『ああっ女神さまっ』の第2期
「近年の深夜アニメブームはここから始まった」と言っても過言ではない、伝説的な2006年春アニメ。
今見ると、いや今見ても凄まじいメンツだ。これは”神クール”と呼称しても良いのでは?
▼2006年春アニメのイチ推し作品
アニメ神クール候補②:2007年春アニメ
- ”聖地巡礼”のオタク文化を生み出した『らき☆すた』
- 熱すぎる!ガイナックスのロボットアニメ『天元突破グレンラガン』
- A-1Picturesの深夜アニメデビュー作『おおきく振りかぶって』
- 少年サンデー原作の大人気長編ラブコメ『ハヤテのごとく!』
- ダークホースとして注目を集めたボンズのアニオリ『DARKER THAN BLACK』
- ラブコメなのにギャグアニメとしてヒットした『瀬戸の花嫁』
- 本格派ファンタジーバトルアニメ『CLAYMORE』
- 今なお語られるNHKアニメの名作『電脳コイル』
- アイマスがまさかのロボットアニメに『アイドルマスター XENOGLOSSIA』
- SF漫画の金字塔が30年越しのアニメ化『地球へ…』
- 魔法少女モノの人気作第2期『魔法少女リリカルなのはStrikerS』
- Produciton.I.Gの硬派なファンタジーアニメ『精霊の守り人』
- 有名すぎる鬱アニメ『ぼくらの』
- 泣きゲー生みの親によるオリジナルアニメ『sola』
- 出来がアレすぎてのちにリテイクしまくった『キスダム』
- 誰もが知る古典のアレンジアニメ化『ロミオ×ジュリエット』
2007年は冬から秋まで、年間通してとんでもない豊作だが、春が一番とんでもないと思う。
未だに人気が続く有名作、今なお語り草になる名作、破壊性抜群の
ジャンルや放送後の展開など、バリエーションが豊富なラインナップ。
深夜アニメブームが軌道に乗ってきたのを象徴するかのようだ。
▼2007年春アニメのイチ推し作品
アニメ神クール候補③:2008年秋アニメ
- ガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダム00 2ndシーズン』
- 数多のオタクを号泣させた『CLANNAD AFTER STORY』
- 10年以上第一線で人気作でいる『とある魔術の禁書目録』
- ラブコメNo.1の傑作とも名高い『とらドラ!』
- その域に達しなかったヤマカンの監督復帰作『かんなぎ』
- ”腐女子”文化を形成した『黒執事』
- 開幕から当時のオタクに強い衝撃を与えた『喰霊-零-』
- シャフトの演出が高い評価を得た『ef - a tale of melodies』
- テイルズシリーズ渾身のアニメ化『テイルズオブジアビス』
- 人気投票が色んな意味で盛り上がった『イナズマイレブン』
- ノイタミナ人気作の続編『のだめカンタービレ 巴里編』
- 根強いファンの多いショートギャグアニメ『天対戦士サンレッド』
- 低予算のエロゲーアニメ化枠『あかね色に染まる坂』
リアルタイムで観ていたオタクの多くが支持している印象がある、2008年秋アニメ。
オタクを増やした人気作、2chやニコ動で当時バチクソ話題になった作品が目立つ。
とくに『らき☆すた』や『黒執事』などの、ある1つのオタク文化を形成した作品は無視できない。
▼2008年秋アニメのイチ推し作品
アニメ神クール候補④:2011年春アニメ
- オタクの中のオタクの名作『STEINS;GATE』
- めんまに誰もが感動した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
- 実在する企業をスポンサーにヒーローが戦う『TIGER & BUNNY』
- 京アニ×角川によるタッグの新作(だけど滑った)『日常』
- P.A.WORKSのお仕事シリーズ第1弾『花咲くいろは』
- アニメ放送後に原作漫画が爆売れした『青の祓魔師』
- 1年半放送されたギャグモノのジャンプアニメ『SKET DANCE』
- リーマンショックの2年後に経済をテーマに据えた話題作『C』
- 根強いファンを多数獲得して第3期まで続いた『DOG DAYS』
- 人気ライトノベル待望のアニメ化『緋弾のアリア』
- シャフト×新房総監督によるラノベアニメ『電波女と青春男』
- 愛と癒しのきらら枠『Aチャンネル』
- バイオレンスなギャグアニメ『よんでますよ、アザゼルさん。』
- 1年ぶりに帰ってきた第2期『銀魂'』
- 人気ライトノベルの続編『神のみぞ知るセカイⅡ』
- ド〇ゴン〇ールの後釜『トリコ』
- レベルファイブの新作子供向けアニメ『ダンボール戦機』
- 低予算のエロゲーアニメ化枠『俺たちに翼はない』
前期の冬クールで『まどマギ』が社会現象になり大沸騰した直後、放送された2011年春アニメ。
”密度”で言えば間違いなくこのクールだろう。
深夜アニメで2011年を超えられる年はない。そうとさえ感じてしまう。
東日本大震災で日本全体が暗く堕ちている中、よくぞ深夜アニメは盛り上げてくれたよ。
▼2011年春アニメのイチ推し作品
アニメ神クール候補⑤:2013年春アニメ
- 爆発的な社会現象になった『進撃の巨人』
- 高クオリティのリメイクでおじさんファンの期待に応えた『宇宙戦艦ヤマト2199』
- サンライズの新作ロボットアニメとして不時着した『革命機ヴァルヴレイヴ』
- 平井絵のオリジナルロボットアニメ『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』
- Produciton.I.G×虚淵玄によるオリジナルロボットアニメ『翠星のガルガンティア』
- 最も続編が望まれたアニメ『はたらく魔王さま!』
- 多くの陰キャオタクを捻くれさせた『俺ガイル』
- 人気ライトノベルのアニメ化『変態王子と笑わない猫。』
- 中国で凄まじい人気を得た『デート・ア・ライブ』
- ラノベ”俺の”シリーズ創世作『俺妹』の第2期
- 本編より人気が出てしまったとある外伝作の続編『とある科学の超電磁砲S』
- うー!にゃー!のOPがバズった『這いよれ!ニャル子さんW』
- 全編ロトスコープを用いてネット民を騒然させた『惡の華』
- 物議を醸したP.A.WORKS制作のアニメ『RDG レッドデータガール』
- 人気ギャルゲーのアニメ化『フォトカノ』
前期クールまで『ラブライブ!』が放送され、着実にラブライバーを増やしている最中の2013年春アニメ。
レジェンドと言われる少年マガジン2009年デビュー組の『進撃の巨人』と『惡の華』が同時にアニメ化。
『革命機ヴァルヴレイヴ』『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』『翠星のガルガンティア』の新作オリジナルロボットアニメ3作が被っているのも面白い。
放送前は、サンライズ制作の『ヴァルヴレイヴ』の期待値が最も高く、次いでガンダムSEEDやファフナーなどのロボットアニメでお馴染み”平井絵”の『銀河機攻隊』、一番期待されてないのが『ガルガンディア』という感じだった。
だが終わってみれば、期待値の逆だったというw
また、人気ライトノベル原作のアニメも揃いまくりだ。
なんだこれ? 2010年代前半のオールスターズ!?
色々と被りまくってプギャー!となってしまうクール。
▼2013年春アニメのイチ推し作品
アニメ神クール候補⑥:2018年冬アニメ
- 近年オリジナルアニメの大傑作『宇宙よりも遠い場所』
- オタクにキャンプブームをもたらした『ゆるキャン△』
- 京アニが威信をかけた感動作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
- ○○さん系ブームの始祖『からかい上手の高木さん』
- 1クールで駆け抜けた恋愛アニメ『恋は雨上がりのように』
- クソアニメとしてネットの話題を掻っ攫った『ポプテピピック』
- ディープなアニメファンに高い評価を得た『刻刻』
- こちらもまた隠れた高評価アニメ『ハクメイとミコチ』
- トリガーとA1の新作ロボアニメで賛否両論『ダーリン・イン・ザ・フランキス』
- このラノ殿堂入りのラノベ原作『りゅうおうのおしごと!』
- 約20年ぶりのさくらちゃん『カードキャプターさくら クリアカード編』
- 今期のきらら枠『スロウスタート』
- ロリコンに向けた幼女枠『三ツ星カラーズ』
- 百合好きに贈る百合枠『citrus』
- 電撃小説大賞の大賞受賞作『博多豚骨ラーメンズ』
- 狭く深くファンを獲得した『刀使ノ巫女』
- 世界的に大人気な異世界転生アニメの続編『オーバーロードⅡ』
- ジャンプの人気ギャグ漫画『斉木楠雄のΨ難』の第2期
- 銀魂最後のアニメシリーズ『銀魂 銀ノ魂篇』
- マガジンのエース再降臨『七つの大罪 戒めの復活』
- 駄菓子好きのための『だがしかし2』
- ラーメン好きのための『ラーメン大好き小泉さん』
- 気合のかけた戦記モノだったが空気になった『グランクレスト戦記』
- 5回も総集編が挟まれた『BEATLESS』
- 作画崩壊で1年後に第11・12話が放送された『メルヘン・メドヘン』
アニメ史に刻まれるような高クオリティの作品から、違う意味でアニメ史に刻まれる低クオリティのクソアニメまで。人気作の続編や、マニアックなコア層向け作品もカバー。
カバーしてないジャンルが無いのでは?...というくらい防御範囲が広く、とにかくネットでバズりまくった作品が多い。
『宇宙よりも遠い場所』と『ゆるキャン△』の一騎打ちに思えて、かなり健闘した作品が多いのが事実だ。
”バラエティ”で言えば間違いなくこのクール。
▼2018年冬アニメのイチ推し作品
まとめ:オレ的アニメの大豊作「神クール」
以上挙げた6つのクールが有力候補だ。
そして、その中でも一番の「神クール」...
オレ的には「2011年春アニメ」かな。
やはり密度が濃く、ク〇アニメ率が低く、隙がない。前と後ろのガードも完璧。
というか、「2011年」という一括りではダメだろうか?w

「神クール」に関しては異論反論抗議意見質問等があるだろうが、
1年単位では「2011年アニメ」がNo.1だと思う。これには異論ないよね?ね???
あなたが「アニメのラインナップが神ってるな」と思うクール、または年があるなら、ぜひコメント欄に書きこんでいただきたい。
もちろん、異論反論抗議意見質問等も歓迎する。
ちなみに、サムネイル画像は何かのアニメのOPがモチーフになっているぞ!