
アニメを視聴するとき、必ず始めに見るのが”オープニングアニメーション”。
日本国内のアニメは基本的に90秒の尺で、作品自体の世界観や雰囲気を伝えることを目的に作られる。
それは作品を比喩的に表現したり、一緒にかかる音楽に合わせて映像を動かしたりなど、多様な方法や表現手法が用いられてるため種々雑多だ。
そんなアニメのオープニング(以下、OP)の中から、"完全なる僕の独断と偏見"でクオリティや好きの優劣を付けて、第100位~第1位までのランキングを作ってみた。
その名も「オレ的アニメOPランキングTOP100」
企画の始動は2020年2月。様々なアニメ作品のOPを見て研究し、100本のOPを選出してランキングを作らせてもらった。
ランキングの注意
”完全なる僕の独断と偏見”なので、筆者がオタク仲間とかの誰にも相談せずに一人で好き勝手に決めたランキングであることを、まずはご了承願いたい。
だが、「このアニメのOPはもっと上だろ!(╬▔皿▔)╯」「おい? あのアニメのOPが入ってないじゃないか(ノ`Д)ノ」とか、文句や意見は大歓迎である。もちろん、「このOPいいよね分かるっ!最高☆ミ」などの共感の声や感想も受け付けている。
それら全てはコメント欄に。リアクションを頂けると嬉しい。
また、これはアニソンランキングではなく「アニメOPランキング」だ。
楽曲だけでランキングは作成しておらず、アニメーションの動きやスタッフクレジットの見せ方などの映像面も大幅に加味して順位を出している。
”アニメーションは総合芸術である”ことを念頭に置いて見てもらえると助かる。
順位ごとの表記は以下の通りだ。
<見出し>順位『作品名』OPカウント(曲名)
<本文>ランクインした理由、そのOPの解説や感想などを語る!
今回は、第100位~第81位までを紹介したいと思う。
本当はすべて1つの記事に収めたかったが、ページサイズが膨大になってしまうなどの理由で5分割させてもらう。
- ランキングの注意
- オレ的アニメOPランキング 第100位~第91位
- 第100位『Kanon(京アニ版)』OP(Last regrets)
- 第99位『マクロスF』OP1(トライアングラー)
- 第98位『フルーツバスケット(新)』OP1(Again)
- 第97位『創聖のアクエリオン』OP2(Go Tight)
- 第96位『コードギアスR2』OP2(WORLD END)
- 第95位『シュタインズ・ゲート』OP(Hacking to the Gate)
- 第94位『SSSS.GRIDMAN』OP(UNION)
- 第93位『神無月の巫女』OP(Re-sublimity)
- 第92位『テイルズオブゼスティリア ザクロス』OP1(風ノ唄)
- 第91位『ユーリオンアイス』OP(History Maker)
- オレ的アニメOPランキング 第90位~第81位
- 第90位『かんなぎ』OP(motto派手にね!)
- 第89位『四月は君の嘘』OP1(光るなら)
- 第88位『FGO 絶対魔獣戦線バビロニア』OP(Fantom Joke)
- 第87位『∀ガンダム』OP1(ターンAターン)
- 第86位『銀魂』OP13(サクラミツツキ)
- 第85位『フルメタルパニック The Second Raid』OP(南風)
- 第84位『デスノート』OP2(What's up,people?!)
- 第83位『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCEMIST』OP1(Again)
- 第82位『BLEACH』OP13(乱舞のメロディ)
- 第81位『無彩限のファントムワールド』OP(Naked Dive)
- ランキング第一弾まとめ
オレ的アニメOPランキング 第100位~第91位
第100位『Kanon(京アニ版)』OP(Last regrets)
ヒロインが画面の奥から手前にぐるっと回って来たり、音楽のリズムに合わせてヒロインが映ったり。それだけを何カットもリピートする単調なOP。
しかし、2006年放送とは思えないほどヌルヌルとした動きで、京アニの作画の丁寧さが如実に表れている。
また、原作ゲームのOPをリスペクトした映像にもなっており、「オレ的アニメOPランキング」を出だしを飾るのはコレで決まりだと感じた。
第99位『マクロスF』OP1(トライアングラー)
坂本真綾さんの綺麗な歌声に乗せて、華麗にスライドするキャラクター、動きまくる3DCGの機体。
『マクロスF』内の楽曲単体ではOP3「ライオン」の方が好きだが、映像も合わせるとこのOPが一番好きだ。
特に、二大ヒロインであるシェリルとランカが交わるカットは「はっ!」とさせられる。
お前たちが俺の翼だ!!!
第98位『フルーツバスケット(新)』OP1(Again)
フルバといえば、旧アニメOPの「forフルーツバスケット」の印象が強い。
しかし、2019年より放送されたリメイク版のOPも負けちゃいない。
楽曲は「for」には惜しくも及ばないが、映像に関してはこのリメイク版の方が良い。
フルバという作品をめいいっぱい表している、この存分に新しくなったOPを第98位にさせてもらった。
第97位『創聖のアクエリオン』OP2(Go Tight)
おはよう、河森監督作の菅野よう子楽曲。
『創生のアクエリオン』の印象は、OP1「創生のアクエリオン」の方が強い。ただ、楽曲は最高だけど映像はイマイチだと僕は思っている。
そして先述したように、これはアニソンランキングではなく”アニメOPランキング”だ。なので、後半のOPを入れさせてもらった。
ほとんどが本編映像の切り貼りだが、楽曲に合わせてオシャレに映像が展開されていくのがなんとも心地よい。まるでMADだ。
『創聖のアクエリオン』はOPを見るために視聴をしていた、と言っても過言ではない。
第96位『コードギアスR2』OP2(WORLD END)
世界の終わり...
という事で、『コードギアス』の最後のOPを飾ったこの映像。
キャラクターに主軸が置かれた映像になっており、二度目のサビフレーズで全てのキャラクターが次々と画面に出ては去っていく、という所が堪らなく好き。
また、サビでランスロットや紅蓮日式などのロボットが、その恍惚のボディを露わに登場するシーンもカッコイイ。
【作品本編の感想・評価レビュー】
第95位『シュタインズ・ゲート』OP(Hacking to the Gate)
”世界線”が張り巡らされた『シュタインズ・ゲート』の世界を代表したOP。
音楽、映像共々最高だよ!!!
【作品本編の感想・評価レビュー】
第94位『SSSS.GRIDMAN』OP(UNION)
ザ・ジャパンアニメーションなトリガーらしい作画をサビ前で見せつけ、サビで強大なグリッドマンや敵の姿を見せびらかし、世のボーイたちを興奮させてくれるOP。
終盤の「君を退屈から救いに来たんだ」の歌詞の部分で、グリッドマンが窓を破ってアカネを退屈から救いに来るカットは、毎回鳥肌モノである。
ここで雨宮監督の名前を出すのもほんと卑怯だ。
オーイシマサヨシ最強!オーイシマサヨシ最強!
第93位『神無月の巫女』OP(Re-sublimity)
全面的に不穏な空気感が漂いながらも、必死に明るく振舞っている。僕はそんなOPに感じた。
KOTOKOさんが歌唱を務めてるからか、なんとも”エロゲーのOPっぽい”のに、サビでいきなりロボアニメだと発覚するのがまた面白い。
とんだ”詐欺OP”である。
第92位『テイルズオブゼスティリア ザクロス』OP1(風ノ唄)
一体何枚描いているの!?
風を感じさせてくれるFLOWの楽曲と、ufotableの映像美に魅せられた。
「これから俺たちの冒険が始まるんだ…!」という緊張と高揚感に苛まれるのは、RPGゲームをが原作の冒険譚のOPとしては満点だ。
第91位『ユーリオンアイス』OP(History Maker)
スケートの作画が本当に素晴らしい。
独特のテイストもさることながら、サビでタイトルが出て、一瞬だけ本編と同じテイストに映像が戻るのもまた一興。
音楽・映像ともども”芸術”である。
オレ的アニメOPランキング 第90位~第81位
第90位『かんなぎ』OP(motto派手にね!)
Windowsの起動から始まり、ハルヒのEDやらきすたのOPを連想せずにはいられないダンスや小ネタ等の演出。京アニを追放されたばかりだが、まだイキイキとしている頃のヤマ〇ン節が炸裂している。
戸松遥さんの歌唱とそれに合わせた映像とが手伝って、とにかくナギが可愛いんだ...
歌・ダンスの作画を手描きでできたのも、当時が京アニブーストによるアニメ黄金期だったから。色んな意味で今じゃ絶対に作れないOPだ。
第89位『四月は君の嘘』OP1(光るなら)
本編を全話観てから見返すと、ほろりと涙が出てくるOP。
まるで色彩画のような絵のタッチが素晴らしく、とても丁寧な映像と音楽が織り交ざり、素敵なハーモニーを奏でている。
ランキングを付けた自分が書くのもなんだが、この面子で第89位は優秀すぎる。
第88位『FGO 絶対魔獣戦線バビロニア』OP(Fantom Joke)
OP1では一番、OP2では二番。どちらもユニゾンスクエアガーデンの「Fantom Joke」という楽曲が使われているという珍しいOP。
どちらをランクインさせるか迷いに迷った。
その結果、両方を無理矢理1つの枠に入れるという悪魔の選択をしてしまった。優柔不断でごめん。
ほら、FGOバビロニアのOPは二つ合わせて一つだから!!
OP1は、サビに向けてとにかく動く。キャラクターもカメラも無駄に動かす。
OP2はプレミアム感が溢れており、イシュタルの目がアップになったり、エルキドゥが髪をくしゃくしゃにするシーンはドキッとさせられる。
どちらも、ソシャゲで儲けた何億もの資金を惜しみもなく投入しているのが存分に伝わって来る。
こんな金の臭いしかしないOP、『FGO』にしか成せない力業だよ...ズルい。
第87位『∀ガンダム』OP1(ターンAターン)
ターンAターン ターンAターン ターンA
ガンダムはあまりカッコよくないけど、誰しもが認める名曲であり、とても印象的な映像だ。
このOPを見た人は、誰もがこのポーズを取りながら「ターンAターン~♪」と歌ったはず。
第86位『銀魂』OP13(サクラミツツキ)
月夜の江戸に桜が舞い、いつもの3人が合流しながら駆けて行く。シンプルに良いOPだね。
サビが二回来るのも良い。二回目のサビは思いっきり戦闘シーンでキレッキレだ。
『銀魂』で一番好きなOPかも。
第85位『フルメタルパニック The Second Raid』OP(南風)
ロボットアニメなのになんだかカタルシスを感じる。それが『フルメタルパニック』のOPの醍醐味。
下川みくにさんの歌声に誘われて、清々しいほどに寂寥たる空気感が香るのだ。
殊に夕陽に溶けた中華街と、憂いに帯びたヒロインが映るカットは、幾度見ようと痺れる。
ありがとう、武本監督...(以降も武本監督作品がいくつかランクインします)
第84位『デスノート』OP2(What's up,people?!)
『デスノート』のOPも非常に優秀で、厨二臭さ全開な作品のテイストを残存なく吸い上げている。それがとりわけ顕著なのがこの後半のOP。
前半のどこか物悲しくいOPとは打って変わり、シャウトにデスボイスなどが詰め込まれたヘビーメタル楽曲に仕上がっている。
その尖がった音に追いつこうと、映像も非常に主張の強い鋭利なものになっていて、評価せずにはいられなかった。
ちなみに歌詞は未だに聞き取れないし、OP1の方が好きだけどな!
第83位『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCEMIST』OP1(Again)
穏やかに始まる新生『鋼の錬金術師』のOP。
優しく針で突かれるような音楽と映像に、「まだ人生長いでしょ? こんな痛みも歓迎じゃん」と諭される。
サビ前のエルリック兄弟二人とウィンリィの対比は秀逸だし、アクションシーンの動きや爆発作画はさすが「ボンズ」と言った感じで、たまにヒロインが歌詞を口ずさむのも愛おしい。
第82位『BLEACH』OP13(乱舞のメロディ)
よく海外のアニメOPランキングなどでも上位にランクインするや~つ。
『BLEACH』のアニメは全く観てないが、これは評価せざるを得なかった。
一言で簡潔に述べるなら、とにかくオサレなOP。
サビ前まで誰一人居なかった景色が、サビに入ってから急激に”戦場”へと切り替わる。この前半は一般人視点、後半は死神視点になっている対比は圧巻の一言。
サビの凄まじい戦闘シーンを見せるため、サビまでに監督以外のスタッフクレジットを終わらせているも細かい。
また、シドの痺れるようにクールなロックも輝いていて、本編未視聴の僕でも心を掴まれた。
絵コンテ・演出・原画をすべて一人で務めたのは、オサレなアニメOPでお馴染みの「石浜真史」氏。
オサレ演出の長である石浜さんの代表作を第82位に留めてしまったのは、罪が重いかもいしれない...
第81位『無彩限のファントムワールド』OP(Naked Dive)
イケイケな楽曲に合わせて、キャラクターの身体的特徴をフィーチャーする序盤の映像がとにかくエロい。
全体的に京アニ史上最もエロいOPなのだが、ここが一番キまっている。
そしてAメロ後半のキャラクター紹介で「CLANNAD」のOPと似た構図になり、2006年版「ハルヒ」のOPを蘇らせるサビに突入。製作委員会のクレジットの部分では、「CLANNAD AFTERSTORY」の菜の花畑を彷彿とさせるカットが入る。
...このように、京アニ作品(しかも石原監督作品)のOPで見られる映像手法(カメラの動かし方など)が、この『無彩限のファントムワールド』のOPで散見される。
石原絵コンテ必修編の最終章。京アニファンには溜まらない。
ランキング第一弾まとめ
今回の「オレ的アニメOPランキング」のご紹介はここまで。
次回以降は随時更新する予定なので、ランキングの続きが気になる方は〈読者登録〉をしてもらえるとすぐに記事の更新情報を受け取ることができる。
☟ブログバナー クリックお願いします!