今から約1ヶ月前の3月中旬ごろ、「ヤマハ NS-B330」というスピーカーを購入して音楽再生環境を整えた。
ゆえに今回は、「ヤマハ NS-B330」を購入した理由と開封レポート、そして1ヶ月使用したレビューを書いていきたい。
なぜ「ヤマハ NS-B330」を購入したのか
まずは「ヤマハ NS-B330」の購入に至った経緯を。
各音楽サブスクサービスでCD音質&ハイレゾ音質の標準再生が可能になった昨年の6月より、新しい音楽を探しては聴くことにドハマり。
僕は「Amazon Music」を利用しているのだが、気が付けばマイミュージック(お気に入り)に1000以上の楽曲が登録されていた。
気が付いたらAmazon Musicのマイミュージックが1000曲を超えていた…
— たゆすと@はてなブログ (@Heiho_tayutari) 2022年3月5日
アルバム全部放り込んだりせず、好きな曲だけ厳選して入れてたのに。
PCのアプリでしか曲数を確認できないからついつい(¯―¯٥)💦 pic.twitter.com/jvT4v0Swi1
しかしこれだけの音楽を聴くための環境は、iPad to 1万円台のBluetoothヘッドホン、もしくは貰いものの安いスピーカー。
とくにスピーカー環境には物足りなさを感じており、もっと上のレベルで、できれば”ハイレゾ”で音楽を聴きたいという欲が強くなった。
またDTMにも興味が湧いてきたため、奮発して新しく本格的なスピーカーを買うことにした。
ハイレゾを聴く手段としては、HEOS搭載のアンプを購入する、ネットワークオーディオプレイヤーを導入するなどあらゆる方法を考えたが、
アンプやPC、オーディオインターフェースを既に持っていることから、PCオーディオで環境を構築することに。
以上の経緯から僕が求めた要素は以下の5点。
- ハイレゾ対応
- 原音忠実再生(ハイファイ)
- ニアフィールドでの鑑賞もOK(モニタースピーカーとして使える)
- パッシブタイプ
- 予算は5万円以下
この条件で探した結果、「ヤマハ NS-B330」が今の僕が探していたものだと確信し、購入へと踏み切った。
「ヤマハ NS-B330」は「B(ブラック)」と「MB(ウォルナット)」の2色あるが、在庫が残っていた「B(ブラック)」の方を選択。
メーカーの希望小売価格50,600円、当時の定価が32,000円前後だったところ、
ヨドバシドットコムにて30,060円からポイント還元10%、すなわち実質27,000円で新品を買うことができた。
価格ドットコムの価格推移グラフを見るかぎりほぼ底値だろう。やったね!
「ヤマハ NS-B330」開封・設置レポート
ヨドバシで注文してから二日後、圧倒的重量と存在感を放つ段ボールが届いた。
トラックから玄関まで運んでくれた女性の配達員さんにはなんだか申し訳なかったなぁ...
段ボールを開けて内部の梱包をすべて剥がし、スピーカー本体のお出まし!
うん...予想以上に大きい、そしてめっちゃ重い。
横幅18cm、高さ32cm、奥行き26cm、重さはペアで約12kgもあるのだとか。
のわりにはシンプルかつスマートなデザインでごつごつとした印象がなく、ブラックとシルバーに統一されたカラーによってシックな装いさえある。ブラックにして良かった!
これらをPCデスクに設置。
...してみたが、横幅が120cmのデスクでダブルディスプレイとの兼ね合いは無謀そのものだった。
あっれれ~? 高い買いものだから購入前にちゃんと確認したはずなんだけど?
スピーカーを優先して置くとディスプレイが片方しか使えなくなり、ディスプレイを優先して置くとスピーカーの音が遮断される。ディスプレイ1枚なら収まるだろう。
またスピーカーの高さも低く、ツイーターが肩の高さに来てしまう。直置きなのも腑に落ちない。
色々試しながら設置場所を検討すること数週間、このようなセッティングに落ち着いた。
Rスピーカーは隣のラックに、Lスピーカーは高さを揃えるように重ねた木製スタンドの上に。
これでダブルモニターを広々と置けるようになり、ツイーターの高さも耳の高さに近づいた。
ただ、木製スタンドが1個約1kg×3個乗っているので机の重心が左に傾いていること、Rスピーカーの音がラックの柱にやや反射してしまうこと、設置場所が壁から非常に近いこと、LR間隔が開きすぎてニアフィールドでの聴感が中抜けしそうなこと。
気になる部分は少なくないけれど、これ以上最良のセッティングが見つからないのでどうしようもない。
僕の狭苦しい部屋では、本格的なスピーカーを理想的な配置にできないのだ。
壁から離して正三角形とか無理! もう聴けたら何でもいいや!!
「ヤマハ NS-B330」1ヶ月使用レビュー
そして購入してから1ヶ月以上経過。
ほぼ毎日のように使用してエージングを施したので使用感・レビューを。
基本的には評判通りである。
最初はやや堅苦しい音だったが、エージングによって丸く包み込むような優しい音に。
中高音は非常にクリアで自然。女性ボーカルの声が麗しくも煌びやかに伸びて抜けていく。すごい。
低音はこのサイズにしてみれば頑張っているだろうが、中高音に比べるとどうしても弱い。こんなモンなのか。
アンプの方で「ベースエキスパンション」をONにして増強したくなる。腹に響くような重低音は期待できないし、洋ハードロックを聴きまくる人にはおすすめできない。
ニアフィールドでの鑑賞は実力を発揮しきれてはないものの、十分に音を聴収できてDTMにも持って来い。
音量を絞ってもわりと鮮明に聴こえるので、大音量があまり出せない環境でも使えそうだ。
初めてハイレゾを体感した感想
ハイレゾ再生に関しては、同じハイレゾ音源をハイレゾ非対応機器で聴いていた頃に比べると圧倒的に情報量が多く「これがハイレゾ......」と唸ってしまった。
一音一音が滑らかそして高精細でより音場が広くなったように感じられ、とくに高音の響きはニヤついてしまうほど快い。
しばらくハイレゾ音源を聴いたあとすぐCD音源(16bit/44.1kHz)に戻ると、CD音源の音像がぼやけて聴こえて呆気なさすら感じてしまう。
ただ、同じ曲のCD再生とマスタリングされたハイレゾ音源を聴き比べたわけではないので、プラシーボ効果の可能性は完全否定できない...
再生環境
ちなみにレビューにあたっての再生環境は以下のとおり。
PC AmazonMusicアプリ
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ヤマハ AG03(オーディオインターフェース)
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MOGAMI 2534(RCAケーブル)
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ヤマハ DSP-AX2(AVアンプ)
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ヤマハ NS-B330
「ヤマハ DSP-AX2」は中学時代に父がハードオフで買って与えてくれた、20年前のハイエンドAVアンプだ。新しくアンプを買うお金がないので3~4年間これを使っている。
「MOGAMI 2534」はこの機に買いました...(ケーブルだけで3000円の出費)
「ヤマハ NS-B330」レビュー まとめ
J-POP、ロック、ジャズ、ディスコソング、クラシック、ボカロ、ゲーム...
あらゆるジャンルの音楽を鳴らしてみたが、どれにも偏らずバランスよく聴けるオールラウンダー。それが僕の「ヤマハ NS-B330」に対する感想である。
あまりジャンルや年代を問わず色々な音を鳴らす僕にとっては、求めていたものに近いスピーカーだった。ようやくハイレゾ環境も爆誕し、購入してかなり満足している。
まだエージングが足りてない感あるのでさらにエージングしつつ、次はインシュレーターを置いて音質向上を図ろうかと考えている。
そしていつかはアンプをより良いものに買い替えたり、ケーブルや電源までこだわったり、広い部屋に住んで大きなデスクを買ったり。
ゲームの音も大迫力で鳴らしたいので、ゆくゆくは5.1ch化も...(あとはサブウーファーさえ買えば5.1chになるが、設置場所に難あり)
と、音質追及&環境整備の道のりは終わりなき旅だから今回はこの辺りで。
それでは、素晴らしきオーディオライフを!!!