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心地よさと美しさが同居する至高のヒーリングファンタジー! 『ARIA The ANIMATION』感想・評価・レビュー【アニメレビュアーズ#3】

 

異種族の風〇をレビューする某アニメに倣って、僕が(全話)視聴したアニメをネタバレ有りでレビューしていく「アニメレビュアーズ」

 

今回はアニメ『ARIA』の感想・評価・レビューとなるが、TVシリーズ第1期にあたる『ARIA The ANIMATION』のみの言及をする。

TVシリーズ第2期以降のレビューはまた別の機会で。

 

アニメレビュアーズとは?

 

『ARIA The ANIMATION』作品情報

アニメ『ARIA The ANIMATION』キービジュアル

(c)2005天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー
放送時期 2005年10月-12月
話数 全13話
ジャンル ファンタジー/日常
アニメーション制作 ハルフィルムメーカー

 

『ARIA The ANIMATION』あらすじ・PV

惑星改造により生まれた水の惑星、「アクア」。
その観光都市ネオ・ヴェネツィアで皆が憧れる職業は、
ゴンドラを操りウンディーネと呼ばれる水先案内人です。
15才の少女、水無灯里(みずなしあかり)はウンディーネになることを夢見て、
マンホームからアクアにやって来ました。
その灯里が日々修業に励むのは、誉も高い水の3大妖精のひとり、
アリシア・フローレンスが経営する水先案内店「ARIAカンパニー」。
姫屋の藍華や、オレンジぷらねっとのアリスと一緒に、悩んだりすることもあるけれど、
プリマ・ウンディーネを目指してがんばっています。

引用:TVアニメーション「ARIA The ANIMATION」公式サイト

 

 

『ARIA The ANIMATION』スタッフ

原作:天野こずえ

監督・シリーズ構成:佐藤順一

キャラデザ・総作画監督:古賀誠

脚本:吉田玲子、藤咲あゆな、浦畑達彦

音楽:Choro Club feat. Senoo

製作:ARIAカンパニー

 

『ARIA The ANIMATION』キャスト(声優)

水無灯里:葉月絵理乃

藍華:斎藤千和

アリス:広橋涼

アリシア:大原さやか

アリア社長:西村ちなみ

晃:皆川純子

アテナ・グローリィ:川上とも子

アイ:水橋かおり

 

『ARIA The ANIMATION』評価

評価項目 作画 演出 音楽 声優 ストーリー キャラ 設定・世界観 雰囲気 面白さ
点数 7 8 10 9 9 9 9 10 8

お気に入り度 :★★★★★

オススメ度:★★★★★

 

 

 

ARIAの前でなら優しくなれる

惑星改造によって生まれ変わった水の星「アクア」

その観光都市である「ネオ・ヴェネツィア」を舞台に、この作品の物語は展開される。

まずはその物語、そしてそれを彩るキャラクターたちから触れていきたい。

 

物語は、”ウンディーネ”(水先案内人)を夢見てマンホーム(地球)からやって来た少女・水無灯里(主人公)の感性を通して、ゆったりまったりと綴られていく。

基本的には美少女たちだけで紡がれる、1話完結型の日常系。

そこには”優しさ””ちょっぴりの切なさ”が混在していた。

 

優しさ

謎の喋る動物や男キャラクターも出て来るのだが、みんな優しくて、温かいぬくもりを持っていて、嫌いになるキャラクターが一人も居なかった。

また、各キャラクターにこれというセリフの言い回しなどがあり、最初は「なんじゃこりゃ」とハマらなかったものの、話数が経つに連れてキャラクターそれぞれの個性が立っている事に気が付く。

「恥ずかしいセリフ禁止!」⇒「ふぇぇぇえ~!?(泣)」のくだりや、テンポの良いベタなノリツッコミは毎回ふふっと笑える(ギャグ自体はあまり面白くないけど)。

そのキャラクターたちのやり取りが生み出す優しい雰囲気が、なんとも心地よいのだ。

 

くわえて、そのキャラクターたちに感情を宿す声優さんたちの演技も非常に良かった。

まるで中の人がキャラクターそのもののように思えてしまうような、バッチシなキャスティングである。

とりわけ、ずっと主人公であり続けた灯里(CV:葉月絵理乃)と、「あらあらうふふ」の口癖で全てを包み込むアリシアさん(CV:大原さやか)は一番のハマり役であろう。

だが、一番の功労者はアリア社長(CV:西村ちなみ)だと思う。「ピカ~」だけで感情を表現するピカチュウにも通ずる所があり、こういう決まった台詞でしか喋れないキャラを演じる人は演技が上手くないと破綻する。

 

ちょっぴりの切なさ

それでいて、しっかりとちょっぴり切なくなる『感動』もある。しかも心に響くのだ。

特にこの回はキメてきたなと僕が感じた話数は、4話と12話と13話。

 

4話は、もう送り主も宛先も無くなってしまった手紙を届けてあげようという話。

3話までは癒されるゆるふわ日常系としか思っていなかったのが一転して感動させられた。

 

12話は、主人公・灯里が過去のアクアの世界に迷い込んでしまうという不思議なお話。

もうこの時点で僕の心はとっくにこの作品に奪われており、このアクアという星が水の星へと生まれ変わるその時を見れてまた感動したのだ。

いま物語があれば、過去の歴史にも物語あり。出会った人たちはもう生きてないけど、素晴らしかった。

 

13話は、最終回というだけあってオールスター。

大晦日にネオヴェネツィアの都市部に集まり、みんなで年越しを迎えようというお話。 

アイちゃんと1話ぶりに出会た時点で神。アイちゃんがまた帰っちゃうというのと、最終回というのが寂しかったが、上手く全キャラ登場させたいい最終回だった。

 

 

ピックアップしたのはこの3話だったが、毎話優しくてちょっぴり切なくて、ハズレ回は1話もない。

1話完結型で1話もハズレが無いというのはもはや奇跡だ。

どのギャグ漫画やき〇ら系アニメでも、いつもよりあまり面白くなかったと感じる「ハズレ回」なるものは存在する。

物語の内容や構成は完璧だった。

 

ARIAの前でなら優しくなれる。

そうとさえ思った。

???「恥ずかしいセリフ禁止!!!」

 

美しい世界にでっかい癒されます!

アニメ『ARIA』のネオヴェネツィア

(c)2005天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー

舞台の元ネタとされているのは、イタリアの水の都「ヴェネツィア」。

そのため、作品世界は青々とした水に満ちており、建物はイタリアンチックでオシャレなものが軒を連ねている。

その世界観は、控えめにいって「とても美しい」。

さすが世界遺産を世界一保有しているイタリアが舞台の元ネタなだけある。

 

そこに先ほど語った「優しい」空気というか雰囲気が重なり、

究極の癒しアニメとなっている!!!

僕はこれをサブタイにも書かれている通り、「至高のヒーリングファンタジー」と表現した。

正直、きらら系の作品や他の日常系癒しアニメより癒された。もうこれ以上癒されるアニメはないんじゃないか?

 

スタッフを見れば、セーラームーンやカレイドスターでお馴染み佐藤順一が監督に入り、

けいおんやのんのんびよりでお馴染み日常系の女王・吉田玲子が脚本に入っている

・・・という、今にしてみれば超すごいメンツだ。

観る前からこの時点で気付いてた人も居たのかな?

 

その 素敵な音楽を・・・

この『ARIA』という作品は音楽も素晴らしい。

 

OPは、スタッフクレジットが開始されて曲もかかるが、ストーリーは進むという奇抜な演出をしている。

なので、OP映像というのはないが、OP曲はある。その名も「ウンディーネ」

これがかかると「あっ、始まった」という感じを引き起こし、心を穏やかに優しくしてくれる。

つまり、『ARIA』を視聴する準備をさせてくれるのだ。たとえ視聴前に家族と喧嘩したとしても落ち着かせてくれる。OPとして最高の曲じゃないか!

 

一方EDでかかるのは「Rainbow」という曲。

アリア社長に焦点を当てた絵本調の作画による映像も素晴らしいが、どうしても曲の方が気になってしまって・・・

聴く度にほろりと涙を浮かべるか、寝落ちしそうになるw

これもまた良い曲だ。

 

そして作中でかかる劇伴曲(BGM)も最高。

盛り上げ過ぎてもダメだから、丁度いい具合に物語や作品世界を盛り上げ、かつ彩ってくれて、サントラに手を出すまでは一瞬だった。 

どの曲も癒しの時間をくれる音楽たちだ。

是非とも聴いてほしい。最悪作品を観てなくとも、曲さえ聴けば観たくなることだろう。

僕は安眠用BGMとしても使用している。

 

 

 

まとめ:僕はこの世界に転生して、この世界で死にたい。

アニメ『ARIA The ANIMATION』評価

※点数は評価点数+お気に入り度+オススメ度の合計(100点満点)

僕は、この優しさに包まれたアクアのネオ・ヴェネツィアの世界に転生して、その世界で死にたい。

そう思わせるくらい、この作品が好きになった。

 

各レビューサイトを見たが、多分TOP30くらいには入ってるんじゃないかってくらい、軒並み高評価だった。

まだ観てない人はすぐさま観ろ!!!(これは過去のアニメレビュアーズ記事にも言えること)

 

それでは、このブログとこの作品に出会えた素敵な奇跡を・・・

 

 

以降の『ARIA』シリーズレビュー記事

『ARIA The ANIMATION』を配信で観る

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