アニソン界で凄まじい支持を得ている5人組ロックバンド「FLOW」。
1998年に結成され、2003年にリリースした「贈る言葉」のカバーシングルが30万枚を超えるヒットを飛ばし、青春パンクブームを牽引するバンドとして同年にメジャーデビュー。
その後『NARUTO』や『コードギアス』など数々のアニメタイアップを経て、今なお新曲を出したり、(結構大きな箱で)ライブを開催したりと精力的に活動している。
KOHSHI:ボーカル(たまにギター、大半の曲の作詞)
KEIGO:ボーカル
TAKE:ギター、コーラス(大半の曲の作曲)
GOT'S:ベース
IWASAKI:ドラム
この5人のメンバーによる「FLOW」の大きな特徴は2つあり、1つはツインボーカルを採用したミクスチャーロックであること。
もう1つはアニメ作品に深く寄り添ったアニソンを数多く手掛けていること。
そのバリエーションの豊富さは、アニソン縛りでアルバムを出してライブが開催できるほどだ。
また、Spotifyにおける「海外で最も再生された日本アーティストランキング」では、2018年に第8位、2020年に第10位と、海外ファンが多い事実も特筆しておきたい。
今回は、そんな「FLOW」の初心者にもおすすめしたい名曲ランキングTOP10を紹介しよう。
…と言っても、TOP10にランクインした楽曲がすべて”アニソン”なので、以下「FLOW」のアニソンランキングTOP10と改めさせていただく。
「FLOW」おすすめ名曲TOP10
第10位:Re:member
初リリース:2006年 作詞:KOHSHI ASAKAWA 作曲:TAKESHI ASAKAWA
TVアニメ『NARUTO -ナルト-』第8期OPテーマ。
「GO!!!」や「Sign」よりもストレート、ひたすらに真っすぐなポップロックだ。
比喩にまみれたくどいほど遠回りな曲の方が好み…そんな僕でもついつい聴き返してしまう。
あと、PVが意味不明。
第9位:ブレイブルー
初リリース:2012年 作詞:Kohshi Asakawa 作曲:Takeshi Asakawa
「ブレイブルー」というと格ゲーの方を真っ先に思い出すが...これはTVアニメ『エウレカセブンAO』後半のOPテーマ。
元祖『エウレカ』のOPテーマ「DAYS」のセルフアンサーソングという事で、ファンタジー色の拡がる「DAYS」に”美しさ”や”感動”を付け足し、パワーアップさせたような楽曲に仕上がっている。
サビ入りのフレーズは完全に「DAYS」を彷彿とさせるそれ。だがサビからは、聴いたことのあるようでないフレーズへ。
『エウレカ』の続編に対するアプローチの模範解答であろう。
第8位:Realize
初リリース:2005年 作詞:KOHSHI ASAKAWA 作曲:KOHTARO GOTO
PS2用ゲーム『エウレカセブンTR1:NEW WAVE』のOPテーマに起用されたが、それだけで終わるのは勿体無い。
元々はタイアップとは関係なく作られたので、『エウレカ』に寄り添っているとは言えないけれど、疾走感に溢れた超クールなロックソングとして独立している。
シングルでのリリースはなく、アルバムでしか聴けない点が知名度の足を引っ張っているか...
第7位:WORLD END
初リリース:2008年 作曲:TAKESHI ASAKAWA 作詞:KOHSHI ASAKAWA
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』後半のOPテーマという事で、『コードギアス』という神話の終わりの始まりを飾ったこの曲。
躍動的な本編の展開とは裏腹に、吹き抜けるような爽快感で作品のクライマックスへと向かわせてくれた。
"彼”の死によって閉じられた世界(本編の物語)と、それによって開けられた世界(本編後の物語)が、この曲にすべて詰まっている。
『コードギアス』を最後まで観た僕にはかけがえのない一曲。
第6位:Steppin' out
初リリース:2016年 作詞:Kohshi Asakawa 作曲:Takeshi Asakawa
TVアニメ『デュラララ!!×2 結』のOP主題歌。
リズミカルかつアッパーチューンな曲調は、アバンギャルドなカッコよさがあって堪らない。
また、2番のAメロなどでほのかに匂わせるメランコリックな雰囲気は、退屈な日々を壊して非日常へと連れ出してくれそうだ。「FLOW」の新境地だと思う。
そして弾けるようにポップな感じが、『デュラララ‼』という作品のテイストに非常にリンクしている。秀逸なOPアニメーション付きで聴きたい。
第5位:風ノ唄
初リリース:2016年 作詞:Kohshi Asakawa、作曲:Takeshi Asakawa
TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』の第1期OPテーマ。
『ゼスティリア』の世界では太古の昔から唄われている、という伝承を勝手に付け加えても違和感が無いくらいに、作品世界に馴染んでいる。
やはり「FLOW」のアニソンには底知れぬ信頼と安定感がある。
瞼の裏に、壮大なファンタジー世界の草原に風が舞う景色が浮かび上がってくるよ。
第4位:GO!!!
初リリース:2004年 作詞:KOHSHI 作曲:TAKE
TVアニメ『NARUTO -ナルト-』の第4期OPテーマであり、『NARUTO -ナルト-』楽曲のなかでもトップクラスの人気を誇る。
「FLOW」の知名度を一躍押し上げた”代表曲”、そしてライブでは狂ったように盛り上がる定番曲だから絶対に抑えておきたい。
いかにも「少年」を意識した勇ましいアニソンだ。
第3位:COLORS
初リリース:2006年 作詞:KOHSHI ASAKAWA・KEIGO HAYASHI 作曲:TAKESHI ASAKAWA
『コードギアス 反逆のルルーシュ』前半のOPテーマ。
イントロのストリングスでもう大勝利。ここからあの壮絶な物語が幕を開けるのか…とハラハラドキドキ、胸が高鳴るぜ。
「葛藤」をテーマにした気鬱な歌詞が特徴的で、見事ルルーシュの心情を落とし込んでいると思うが、曲調は全体的にライトで前向きである。
それは、ルルーシュの目覚めから終焉までのすべての行いを肯定しているように思える。「これで良かったんだ」と、色鮮やかに語りかけている。
第2位:DAYS
初リリース:2005年 作詞:KEIGO HAYASHI,KOHSHI ASAKAWA 作曲:TAKESHI ASAKAWA
『交響詩篇エウレカセブン』第1期のOPテーマ。僕の「FLOW」との出会いの曲でもある。
ロボットアニメの主題歌なのに、無駄な暑苦しさや鬱陶しさがなく、スッキリと整理整頓されているのが気持ち良い。
ただし、きちんとSFアニメっぽい雄大さも兼ね備えている。
また、ラップは一度聴いたら満足しちゃうけど、大サビ前の間奏のラップは何度聴いても飽きない。
落ち着きを求めて幾度となくこの曲を聴いてしまう。
第1位:Sign
初リリース:2010年 作詞:KOHSHI ASAKAWA、作曲:TAKESHI ASAKAWA
TVアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』第6期OPテーマ。
いくつもの悲しみや苦しみや痛みを越えて、その先にある安寧の地…みたいな男泣き必須のソング。
曲調はドラマチックで輝かしく、歌詞は 『NARUTO疾風伝』とのシンクロ以上に深い。
とくに「伝えに来たよ 傷跡を辿って」のサビフレーズがヤバい。「伝えに」で一瞬ボーカル以外が止まるのがヤバい(語彙力の消失)。
アニソンの枠に関係なく、メンタルが傷ついたときはこの曲が僕の液体絆創膏だ。
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「FLOW」のおすすめアニメソング まとめ
アニソンに縛っているわけでは無いのだが、結果的にはTOP10すべてがアニソンになってしまったw
アニメ好きのオタクがランキングを作るとなれば、そうなるのは必然だろうと。
ただ、曲単体の素晴らしさに加えて、タイアップ先の作品の思い入れもランキングに加味するか否かは非常に悩んだ。
特に「DAYS」は、僕がアニソンという文化に出会った頃に没頭した1曲だから...
FLOWといえばアニソン、と言えるくらいFLOWとアニソンは近しい関係にあるけれど、正直アニソンの枠に留まっているのが惜しいくらいに素晴らしいバンドだ。
だが、アニソンが下に見られることも年々少なくなって来ているので、このまま彼らがアニソンの地位を邦楽最強まで押し上げてほしいとも思う。
FLOWはアニソンの領域を超えてるだろとか、すでにアニソンが邦楽で最強だろとか、そういったツッコミは置いといて。
それでは、その痛みがいつも君を守ってるんだ!
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