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【幻】アニメ化が中止になった20作品をまとめて紹介! ~アニメの触れてはいけない歴史~

幻の制作中止になったアニメ

アニメ化。

それは、売れて”人気作”の証が付いた漫画・小説・ゲームなどに与えられるご褒美だ。

しかし、そのご褒美が途中で取り上げられてすぼんでしまった作品も少なくはない。そしてそれらは意外と知られていないのが現実だ。

 

そこで今回はアニメ化が中止になった作品、いわゆる製作が中止になったアニメを一挙まとめて紹介しよう。

アニメ化発表のニュースから製作中止に至るまでの経緯・理由、またその後どうなったかなどの後日談情報や個人的な感想も簡潔にまとめている。

この記事さえ読めば、アニメの触れてはいけない歴史が大体わかる。

 

 

 

製作中止になったアニメ20作品

となりの801ちゃん

【デジタル新装版】 となりの801ちゃん (1) 【デジタル新装版】となりの801ちゃん (ぶんか社コミックス)

『となりの801ちゃん』は、小島アジコ先生が2006年4月からはてなブログ上で発表を始めたウェブ4コマ漫画だ。

腐女子である801ちゃんとその彼氏の付き合ってる模様を、作者の実体験をもとにコミカルに描いている。

ブログ発の書籍がブーム真っ只中なのも手伝って、のちに書籍化されたシリーズの累計発行部数は80万部を突破。人気作となり、2008年夏になんと「京都アニメーション制作」でアニメ化の運びとなる。

だがその発表から二週間足らずで、諸般の事情によりアニメ化企画の製作中止が発表...原作では夢オチネタとして弄られる始末。

 

しかし2009年、『らき☆すた』の監督を降ろされて京アニからも追い出された”ヤマカン”こと山本寛氏が監督となり、「となりの801ちゃんR」という約90秒のOPアニメーションが単行本4巻の特典DVDとして制作された。

制作の布陣は『かんなぎ』の「A-1Pictures」で、主題歌はニコニコアニメチャンネルの公開ヴォーカルオーディションで優勝した人を採用。

まるで京アニに仇討ちするかのように、「京アニ制作」の予定が流れた本作をヤマカンが全くの別企画で拾い上げている。

だが”幻の京アニ作品”となったことは間違いない。「京アニ制作」のTVシリーズを見てみたかった気もする。

 

マルドゥック・スクランブル

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

『マルドゥック・スクランブル』は冲方丁先生のSF小説であり、古典SF作品やサイバーパンクを彷彿とさせる。

2005年12月に「GONZO制作」でアニメ化されることが発表されたが、一年後に製作中止が発表となる...

しかし2010年から、アニプレックスが出資する形で『マルドゥック・スクランブル 圧縮/燃焼/排気』の劇場アニメ3部作が「GoHands制作」で公開される。

これまた一度企画が潰れてしまったが、全く別のところから再び企画が持ち上がり、世の中にアニメが出るパターンである。

 

鋼鉄のヴァンデッタ

本作は、アニメ企画サークル「サムネイル」とアニメ制作会社「Ankama Japan」により制作された、ロボットモノのwebアニメだ。

2008年に企画が立ち上がり、2013年に第0話が公開されたものの、「Ankama Japan」の製作グループが解散したために企画は凍結

映像のクオリティがやけに高く、続編が期待されてただけに、未完に終わったのは切ない。

だが公式からニコニコ動画にあげられた第0話は、未だに視聴可能である。

 

 

夢見る機械

『夢見る機械』キービジュアル

引用:今 敏 オフィシャル・サイト - KON'S TONE

『夢見る機械』は、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』などを手掛けた今敏監督が、『パプリカ』に次いで制作に乗り出したアニメ映画だ。

だが制作中の2010年、今敏監督はすい臓がんのため死去。亡くなる直前まで制作してたらしく、亡き後も残されたスタッフでプロジェクトを進めていたが、金銭的な理由などで中止という決断に。

1500カットのうち600カットはアニメとして完成しているようだが、「誰が今敏の才能を引き継ぐことができるか」という一番の問題に直面し、資金集めして再スタートという手段にも望んでない。

46歳の死はあまりにも早すぎた...偉大な作家は制作中の作品を完結させるまで死ねない病気にかかるべき。

 

一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY

一撃殺虫!! ホイホイさん NEW EDITION (電撃コミックスEX)

『一撃殺虫!!ホイホイさん』は「電撃大王」にて連載されていた1話1ページのショートコミックで、2004年に単行本の初回限定版の特典OVAとしてアニメ化し、2007年にはPS2でゲーム化。

その続編『一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY』が2007年より連載され、単行本第1巻の特装版に特典DVDを付けることに(アニメOVA化)。

発売日が当初2013年3月28日予定から同年6月28日予定に延期されるも、発売の目処が立たず同年4月26日には発売中止が告知

OVAの映像は完成しており、イベントで一度だけ上映したというが、その後陽の目を浴びることはなかった...

なぜ映像は出来ているのに、何らかの形でお披露目しないのだろう? アニメ業界の”闇的な何か”か?

アニメ版『一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY』を観た人は、関係者とイベント参加者しかこの世に居ない...

 

二度目の人生を異世界で

『二度目の人生を異世界で』キービジュアル

本作は大々的に炎上して話題になったので、記憶に深くこびりついている人も多いだろう。

『二度目の人生を異世界で』は、タイトル通り「小説家になろう」で連載されていた異世界転生モノであり、累計発行部数は150万部超えの人気作。

”なろう系”ブームにあやかり2018年5月には「アニメ化決定」が発表する。

 

しかし...

同年5月30日、「中国を侵略し3000人以上を虐殺した日本軍兵士」を暗示する主人公の設定が、中国のメディアで問題視されたのが炎上の発端。

6月5日、原作者・まいん氏が作家になる前、Twitter上で中国・韓国へのヘイトスピーチを投稿していたことが発覚すると、その火種は大きく燃え始めた。

翌日にはまいん氏がTwitter上で謝罪し、「小説家になろう」連載ページの公開停止、書籍版の内容について修正を打診していると公にした。

だがその炎は消火されることなく、ホビージャパンより小説版の既刊計18巻を出荷停止することが決定され(電子書籍版の販売は未だ継続)、同日にTVアニメ出演への内定が公表されていた主要声優4人が降板を表明。

畢竟、2018年10月より放送予定であったTVアニメは製作中止の運びとなった。

 

今となって振り返ると、異世界転生モノが大変好かれる市場である中国に配慮した結果かな?…と思ってしまう。

ここまで騒がれると、TVアニメの放送も困難だし、たとえ放送しても叩かれて爆死が目に見えている。もはやするしかない選択だったのだろう。

だが、以前にも中国・韓国を絡めて炎上したアニメと同様に、騒がれ方が過剰な気がしてならない。僕にはかなりいびつな騒動に映っている。

まあ本稿で紹介する作品は、どれもいびつなのだが...

 

t.A.T.u. PARAGATE

t.A.T.u. - The Best

「t.A.T.u.」というロシアの二人組アイドルをモチーフに、日本・ロシア合作のアニメーション映画として企画された『t.A.T.u. PARAGATE』。

総製作費は5億円とされ、「東映アニメーション」が制作を請け負い、渡辺信一郎氏がOP演出を担当。t.A.T.u.の2人が作中に実写で登場することも検討されてたという。

しかし、原作・脚本のイワン・シャポワロフ氏がプロジェクトから解雇され、公開予定とされていた2004年冬を過ぎても一向に音沙汰がなく...

翌年に本映画製作の話は自然消滅し、公式サイトも閉鎖された。

どんな作品になっていたのか、結構気になる。

 

 

アライブ-最終進化的少年-

アライブ 最終進化的少年(1) (月刊少年マガジンコミックス)

『アライブ-最終進化的少年-』は、2003年から2010年まで連載されていた超能力SF漫画。

人気ゆえに2008年に「GONZO制作」でTVアニメ化が発表されたが、2010年に「GONZO」が上場廃止となったことにより製作中止した。

さすが自社で制作するアニメの放送中に潰れちゃうような「GONZO」である。時代が移り変わっても成長せず(作風とか)、最終的に債務超過で他社に売り払う結末となる、マニアにだけ愛された制作会社だ。

漫画が完結して製作中止発表と同年に、原作者が死去したという事実は不幸でしかない。

なお、作画を担当したあだちとか先生は、のちに『ノラガミ』でアニメ化作家となる。

 

ペギー・スー 蜃気楼の国へ飛ぶ

ペギー・スー―蜃気楼の国へ飛ぶ

アニメ制作会社「GONZO」を探ると、もう1本製作中止案件を見つけた。どこまでも期待を裏切らない。

『ペギー・スー 蜃気楼の国へ飛ぶ』というアニメ映画だ。

魔法の瞳でお化けたちに立ち向かう…そんな話のファンタジー海外小説を原作とし、2006年5月に製作が発表された。

製作中止の発表は依然としてないものの、「GONZO」が多数の作品を切り捨てる時期と重なるため、事実上製作中止である。

 

タビと道づれ

タビと道づれ 1巻 (コミックブレイド)

『タビと道づれ』は、「月刊コミックブレイド」にて2006年から2010年まで連載していた漫画であり、タビと名乗る少女が幼馴染に会うべく訪れた所は、同じ一日を繰り返すという入ったら抜け出せない不思議な町だったというお話。

当時は「最もアニメ化に近い作品の一つ」としばしば囁かれ、アニメーターの足立慎吾氏や有志、熱烈なファンによって支援がなされた。

事実、足立自身が「XEBEC」でアニメ化の企画書を作ったけれど、あと一息のところで叶わなかったという。

もしアニメ化していたら、(個人的に好みな)『ARIA』のような雰囲気を漂わせるアニメになっていたのだろうか?

この作品に触れたければ、漫画を読めと...

 

七つの大罪

sin 七つの大罪 1 (ホビージャパンコミックス)

皆が思い浮かべる「週刊少年マガジン」連載”じゃない方”の『七つの大罪』。

「七つの大罪」におけるそれぞれの罪を司るとされる魔王を女体キャラ化した、ホビージャパンによるメディアミックス作品の方だ。

2011年にwebサイトが開設され、2012年から基幹商品となるフィギュアの販売が開始。

そして2012年10月に、金子ひらく監督とREMIC制作の布陣で全2話におよぶOVA化が発表、と順調にプロジェクトが進んでいた。

 

だがしかし、この企画は途中で頓挫

そして監督や制作会社を改め、2016年8月にTVアニメ化が発表され、2017年4月に『sin 七つの大罪』のタイトルでTVアニメ放送がスタート。

また、2018年1月には天使版となる『七つの美徳』が放送されるなど、完璧なる再スタートを決めていた。

金子ひらく版『七つの大罪』は忘却の彼方へ。悲しいなぁ...

 

舞夢

『舞夢』の情報が掲載された雑誌

『舞夢』は、監督:河森正治×キャラデザ:美樹本晴彦 という『超時空要塞マクロス』のコンビが制作する予定だったアニメ映画である。

『愛・おぼえていますか』の劇場版公開から5年後、再びその主力スタッフが集まってオリジナル作品を作るという事で、当時の「アニメージュ」では表紙を飾るほどの有力視がされていた。

しかしそれから音沙汰が無くなり、いつの間にか立ち消えてしまった...

製作中止の理由は、演出上の行き詰まりだという。おそらくSF/ロボモノだろうが、一体どんな映画になっていたのか。

 

マッドマシン

『マッドマシン』の情報が掲載された雑誌の1ページ

『マッドマシン』は、「葦プロダクション」が制作していたオリジナルSFアニメ。

このドラマは地球の滅亡を信じ、世界中の金目の物を奪って宇宙へ逃れようとする犯罪シンジゲートの世界のドンと、一獲千金を狙うカーマニアの争奪戦を、名作の探偵小説のパロディの筋書きの中で、おもしろおかしく描こうとするハード・カーアクション・ドラマである。(企画設定書より)

※画像の文章を引用

1983年4月から放送予定だったが、7月ごろに放送が延期し、シナリオ8本と絵コンテ2本が上がって第1話の作画打ち合わせがあった…という情報までしか探し出せなかった。

その後製作中止の発表がアニメ誌等でされることもなく、自然とお蔵入りになったと思われる。

『超獣機神ダンクーガ 』『蒼穹のファフナー』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』などの羽原信義氏が弱冠19歳でメカデザインを担当するはずだったとか。

まだインターネットが普及してない20世紀のアニメ情報を仕入れるのは困難を極める。

 

ですぺら

ですぺら(ロマンアルバム)

『serial experiments lain』を手掛けた小中千昭、安倍吉俊、中村隆太郎が再集結し、月刊誌「アニメージュ」でかつて連載されていたSF小説。それが『ですぺら』だ。

大正時代の日本を舞台に、「あいん」と呼ばれる不思議な少女と、「未来を覗く装置」を作り未来の出来事を覗く謎の男「竹下」。その二人を中心に、大正時代に生きた様々な人々や出来事が描かれる。

 

小説の連載と同時にアニメ化の企画が進行していたようだが、2011年、中村隆太郎監督の体調不良により企画は無期限凍結へ(この2年後に氏は死去)。

幸いにも同年に単行本化してるため、今知ったという人でも本作に容易に触れることができる。アニメという媒体では叶わなかったが...

マイノリティアニメの代表格とされる『lain』ファン(含む鬱アニメ好き)は、是が非でも読んでおきたいだろう。

ガーリッシュナンバー修羅

『ガーリッシュナンバー修羅』キービジュアル

引用:http://gs.dengeki.com/news/98303/

アニメ・声優の業界ネタを盛り込んだ『ガーリッシュナンバー』は、渡航(原作)×QP:flapper(キャラクター原案)によるメディアミックス作品として、2016年から小説、漫画、そしてTVアニメと多岐にわたって展開されていた。

そのスピンオフ的な立ち位置で『ガーリッシュナンバー 修羅』という4コマ漫画が連載されていたのだが、2017年4月9日にこれのアニメ化が発表

ぶっ飛んだ内容も相まって、ネット上は「まさか」「マジかよ」といった反応が目立っていたが、その言葉の意味合いはポジティブなものからネガティブなものへと変換される。

 

2018年11月22日、『ガーリッシュ ナンバー修羅』アニメの製作打ち止めが決定。まさか、マジかよ。

公式サイトでは「制作上の都合により当初予定していたスタッフの確保が厳しくなり、クオリティ、スケジュールについての保証が難しいと判断致しました。楽しみにしてくださっていたファンのみなさま、並びに関係者のみなさまには大変申し訳ありません」というコメントが綴られた。

TVアニメが不発に終わった矢先、スピンオフのアニメ化は”修羅”の道だったか...負けたな、ガハハ!

 

惑星のさみだれ

惑星のさみだれ (1) (ヤングキングコミックス)

水上悟志先生による『惑星のさみだれ』は、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼された主人公が敵の襲撃に遭い、それを助けてくれたのはお隣さんの少女であり、地球征服を企む魔王だった...というストーリーが展開される。

2chのオススメ漫画スレの常連であり、2016年の「アニメ化してほしいマンガ・完結作品編」では堂々1位に輝くなど、アニメ化の展望が期待されていた。

だが作者のぶっちゃけツイートによると、2005年~2010年の連載中にアニメ化の打診があったが、さみだれの雨に流されてしまったらしい。

「アニメ化してほしいマンガ・完結作品編」の4位に入賞した『からくりサーカス』がのちに全編アニメ化されたので、今更アニメ化枠でワンチャンあるかもしれない...

ワンチャンス!ワンチャンス!

 

【追記】ワンチャンスありました。2022年夏クールにTVアニメが放送されるようだ!

 

星虫

星虫 (ソノラマ文庫)

第1回日本ファンタジーノベル大賞最終候補にもなった、岩本隆雄先生のジュブナイル小説『星虫』。

1990年に新潮文庫より発刊されるが絶版。2000年に大幅な加筆と改編が行われてソノラマ文庫より再び発刊され、帯に「アニメ化企画決定」と書かれるが、2021年現在も具体的な情報は皆無。

さて、そのアニメ化企画とやらは何処に行ってしまったのやら。

もう星になったかな? はっはっはっ

 

マカロニほうれん荘

マカロニほうれん荘【電子コミックス特別編集版】 1 (少年チャンピオン・コミックス)

『マカロニほうれん荘』は、1977年から1979年まで連載された鴨川つばめ先生によるギャグ漫画。

現在に至るまで絶版になることがなく、定期的に重版が繰り返されており、40版にものぼる重版を経て累計発行部数は573万部を誇る長寿作品だ。

連載直後から何度かテレビアニメ化の噂は出たらしいが、実現はしてないのが現状。企画したがポシャッたとの貴重な情報も。

幾度もアニメ化に漕ぎつけなかった点まで”伝説のギャグ漫画”と言えよう。

ちなみに「マカロニほうれん荘」と名が付く建物は全国に8件ある。

 

機動戦士ガンダムSEED 劇場版

『機動戦士ガンダムSEED 劇場版』が発表された雑誌

「21世紀のファーストガンダム」を目指して2002年より放送された『機動戦士ガンダムSEED』。

その目論見通り本作はヒットし、その後続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送されたが、2006年、続けて劇場版を製作することが発表されていた。

 

その続編映画、本来は『機動戦士ガンダム00』放送前の2007年夏までに公開予定で、メカデザインなどの周辺作業は大方完成していたようだ。

しかし、2008年3月になっても両澤氏の脚本が上がらず、その夫である福田監督は脚本担当の降板を拒否。

そこから制作スケジュールが崩壊し、スポンサーは煮えを切らして契約を解除。さらには、福田監督と懇意の仲であったサンライズの吉井氏が社長から退き、新体制となったサンライズは当時好調だった『00』の劇場化へと方向転換

事実上、『機動戦士ガンダムSEED 劇場版』のプロジェクトは白紙となったのだ。

だがのちにHDリマスターされるなど、新作が出ても『SEED』の人気は持続している。もしかしたらまた別の形で復活を遂げるポテンシャルも無きにしも非ず...

 

【追記】2021年5月28日、内容はTVシリーズの続編となる劇場版が制作進行中であることが発表された。すなわちこの劇場版プロジェクトは一度白紙となったが、復活したという訳だ。今後の続報、そして作品の完成に期待しよう。

 

東京BABYLON 2021

『東京BABYLON2021』のキービジュアル

©CLAMP・ST/TOKYO BABYLON 2021 PROJECT

本案件はもっとも新鮮なケースだから記憶に新しいと思う。

2020年11月19日、一度OVA化もされた『東京BABYLON』というCLAMP先生の漫画を原作に、2021年再び『東京BABYLON 2021』のタイトルでアニメ化することが発表された。

ともに主要スタッフ、キャスト、新ビジュアル、キャラクター設定イラストも公開。OPテーマを蒼井翔太、EDテーマを水樹奈々が歌い、「GoHands」がアニメ制作を担当するという事で、キングレコードの気合が伝播し、原作ファンも大いに沸いた。

 

けれど翌日、皇昴流と北都の衣装が既存デザインの盗用であることが発覚。

2021年3月29日には、くわえて多数の模倣盗用があることが判明したため、制作会社との信頼関係の欠如によって制作続行は不可能、製作中止の判断が下された。

「GoHands」は年に1本程度の少ない制作体制で優秀な映像を作ることに定評があったが、アニメファンからの信用は失墜。

とりわけ衣装に力を入れているCLAMP作品での発覚だから火に油である。

また「GoHands」にとって製作委員会の幹事を務めるキングレコードは重要な取引先であり、仕事を大幅に失って近いうちに”倒産”する可能性もあり得る。

映像はかなり出来上がっていただろうに...

 

CLAMPと製作委員会は協議の上、新たな制作体制で再出発することを発表した。

2021年内の放送は絶望的。絵柄もタイトルも変更され、一切違う形でまた目に見ることになるだろう。新しい『東京BABYLON』のアニメを。

 

まとめ

今回は、アニメ化の未来が

…となった作品をまとめてみた。

アニメの触れてはいけない事象は大体わかっただろうか? まあ触れてるんだけれども。

 

 

本稿で取り上げた20作品は、僕がインターネット上を必死に調べて、情報を掴むことができた分だ。

インターネット上にはもっと情報が転がってるかもしれないし、僕らに見えない水面下では、企画が立ち上がるも勝手に潰えていったプロジェクトが幾つもあるかもしれない。

これらは氷山の一角でしかないのだ。

 

 

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