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【アニメレビュアーズ#6】「THE IDOLM@STER(アイドルマスター)」感想・評価レビュー アイドルアニメの金字塔!

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 「アニメレビュアーズ」とは、異種族の風〇をレビューする某アニメに倣って、僕が(全話)視聴したアニメの感想・評価レビュー・紹介&解説などを行うシリーズである。

 

【「アニメレビュアーズ」の概要や評価の指標などはこちら】

www.onajiananomujina.com

 

 

[TVアニメ版] THE IDOLM@STERアイドルマスター

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放送時期

2011年7月‐12月

話数

25話+特別編1話

ジャンル

アイドル/群像劇

アニメーション制作

A-1Pictures

スタッフ・キャスト情報 

原作:バンダイナムコゲームス

キャラ原案:窪岡俊之

監督・キャラデザ:錦織敦史

シリーズ構成:待田堂子錦織敦史

シリーズ演出:高雄統子

総作画監督飯塚晴子、高田晃

音楽:高田龍一(MONACA)

製作協力:バンダイナムコゲームスアニプレックス日本コロムビア

製作:PROJECT iM@S、TBS

 

プロデューサー:赤羽根健治

天海春香中村繪里子

星井美希長谷川明子

如月千早今井麻美

高槻やよい仁後真耶子

萩原雪歩浅倉杏美

菊地真平田宏美

双海亜美双海真美下田麻美

水瀬伊織釘宮理恵

三浦あずさたかはし智秋

四条貴音原由実

我那覇響沼倉愛美

秋月律子若林直美

音無小鳥滝田樹里

社長:大塚芳忠

 

評価

評価項目

作画

演出

音楽

声優

シナリオ

キャラ

世界観・雰囲気

面白さ

点数

10

9

10

10

10

10

9

9

※本稿はTVシリーズのみの感想・評価レビューです

 

 

 

 

 

 

アイドル一人ひとりの個性が輝く感動のシナリオ

アニメ放送前、「アイドルマスター」はアニメ化が難しいと言われていた。

その理由が以下の三つ。

・原作がゲームなので、シナリオ展開が複雑多岐に渡る

・更にはメインキャラが13人もいるため、出番などのバランスが取りにくい

・物語の主軸であるプロデューサー(P)に顔も声もないため、アニメでキャラクターを作るなら万人受けする人物像にする必要があった

 

 

そんな「アイマス」をアニメに落とし込むというのは、とても至難の業であると僕は思っていた。

上手く行くのかと。脚本家はもちろん、アニメ制作陣の技量が問われる。

 

 

既存Pも初心者さんも・・・Welome‼な1話

そんな不安が募る中、まず第1話を観たときは衝撃的だった。

ゲーム版アイマスを彷彿とさせる”誰か”の一人称視点で、情〇大陸風765プロ密着取材的な映像が終始流れる。

そこでアイドルひとりひとり、計13人をさわりで紹介。

そして最後に、カメラを回していた人 = 誰かの一人称視点の”誰か”の部分が、765プロに入った新しいプロデューサー(CV赤羽根健治:以下バネP)であることが発覚。

同時に、これまで有耶無耶に隠されてきたPのご尊顔も露わになったのだ。

新規の人には「アイマス」という膨大コンテンツのさわりの部分を優しく紹介し、既存ファンにはゲーム版を彷彿とさせる演出で魅せて。

そして『Pの顔はどんなだ!?』と終盤までにどんどん視聴者の期待値を高めて行って。それでも社長の顔だけは見せない。それが良い。

まさに「アイマス」の導入となる、完璧な1話だった。

面白いくらいに全てが上手いので、視聴前の不安などあっさり打ち消されたのを覚えている。

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物語の裏主人公・バネPの存在が欠かせない

2話からは本格的にアニメ版「アイマス」(以下アニマス)が始動。

基本的に1話に対して1人のアイドルに焦点が当てられ、2クールあるので大体1人に対して2話の当番回が設けられるという、とても見やすい構成だった。

 

作中では、アイドルたちが互いに切磋琢磨し努力して汗をかく姿はもちろんのこと。

Pとアイドルたちが共に成長していく姿もきっちりと描かれていた。

アイドルたちが山にぶつかり、苦難を乗り越えるだけでない。Pもまた違うところで躓き、アイドルたちと共にその山を乗り越えていく。

つまり、物語の主人公はアイドルたちだが、物語の主軸はそのアイドルたちを取り纏めるPにある、という事である。

一番懸念していたPの存在が、アイドルたちを輝かせる裏方として、アイドルたちの裏できちんと輝いていた。

特に不快感はなく、「あぁ、このPならアイドルたちにモテるだろうなぁ」と素直に腑に落ちた。

アイドルと同じくらい、下手したらアニマスで一番人気のキャラともいえる「P」。

すごく丁寧にうまく作り込んでいて、アニメ化成功のルーツにはこの「P」の存在があってこそだと僕は信じている。

バネP最高だぜっ!!

 

 

完成されたアイドルたちと、キャラ=声優の等式

また、この作品の主人公でもあるアイドルたち各々にも物語がある。

たとえば、個人的にとても印象に残っている、第8話のあずささん回。

結婚願望は人一倍強いもののなかなかイイ人が見つからないあずささんが、花嫁衣装でブライダル雑誌の撮影へ。しかしとある誤解で、方向音痴のあずささんは花嫁姿のまま街を彷徨ってしまう。

最後はさながら映画のドタバタゴールで、あずささんらしいシナリオの着地。

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このように、毎話毎話アイドル一人ひとりのキャラクターに寄り添い、その個性をアニメーションという技法でふんだんに表現していた。

美希なら誰よりも可愛く、彼女のキューティフルさを。

やよいなら、家族愛に満ちたハートフルなお話を。

雪歩なら、Pと共に男性恐怖症を克服する成長物語を。

響なら、大好きな動物とのハートフルコメディを。

貴音さんならよりミステリアスさ倍増で。伊織ならツンデレマシマシで。

ゲームより魅力的にキャラクターが描かれているとさえ思った。

 

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アイマスは原作から既に、一人ひとりのキャラクターが確立されている、というか出来上がっていた。

それはナムコの制作陣が優秀なのはもちろんだが、何より彼女たちに命を吹き込み、共に歩んできた声優陣の方々の功績がとても大きいと思う。

キャラクターと声優の歩みは、リアルライブの展開などの”アイマスの歴史”を調べてもらえれば分かるので、説明等は省く。というか、この記事を読んでる人には既知の事柄だろう。

キャラクター = 声優一番しっくり来る作品である。

 

そんな原作から完璧な状態にあった十何人ものキャラクターたちを綺麗に纏め上げ、全く崩さないどころかむしろ魅力をより引き出して、25話のアニメに落とし込んでいた。

アイドルたち誰もが可愛かった。

迷いはなかった。キャラも声優も満点以外ありえない。

 

 

脚本の勝利 その一言である

アニメの脚本は、基本的に原作ゲームの設定やシナリオをベースにアニオリで展開が進み、1話or2話完結型である。

その”シナリオ”の観点から見ても、どの回も非常に素晴らしかった。

特に「この回はキメて来たな…」と感じたのは、第20話の千早回と第24話の春香回。

どちらも中盤後期~終盤にかけてのエピソードであり、いよいよメイン中のメインのキャラクターを崩して来たかという感じである。

 

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前者の第20話では、千早の触れられたくなかった過去と家庭問題が、961プロとマスコミによって暴露されてしまい、精神的なショックで歌声を失ってしまった彼女が、765プロの仲間に助けられ立ち直り、「歌姫」へと返り咲くという話だった。

これまでの1クール半チラ見せだった千早の抱える問題や、19話~20話前半をも使った壮大なフリが効いて、作中の千早より泣いた。

視聴後の僕を再現すると、「千早あああああああああああ」⇐こんな感じである。

またEDの「約束」という曲と、それに乗せた映像が卑怯なんだ。ここまで20話観て来たから特殊EDだと分かっているはずなのに、アニマス史上一番泣かされた。

感極まった、そんなレベルではない。まさしく”感動”である。

 

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後者の第24話は、ドームのライブを控えたリハーサルでPを怪我させてしまい、これまでに類を見ないほどの一大ステージにも関わらず、いつもの明るさを失ってしまった春香。

美希がトドメの言葉を刺し泣いてしまうも、公園で子供たちに出会い、「アイドルになって、“みんなで楽しく”歌を歌うこと」という夢を思い出し、仲間との絆を再確認し、以前よりも前を向くという話。

この回は第20話同様かなり精神的にキツイ回であり、とにかく演出がズルい回でもあった。

特に容赦のない”涙”を流す描写は、計量スプーンで心を抉られたような感覚に陥った。

この回を通して、やはり春香がこの作品のメインヒロイン的立ち位置にあるんだな、という事も再認識した。

 

そして春香が無事復帰して、最終回第25話はオールスターライブ。

ラストは全員集合!でハッピーエンド。いい最終回だった。

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メインと呼べるキャラクターが十何人も居ながら、アイドルたちのキャラクターを均等に掘り下げ、個性を平等に輝かせつつ、”成長”を描き、”感動”をももたらした「アニマス」。

これらの仕事を一気に担った『脚本の勝利』。本項はその一言に尽きる。

 

 

 

素敵な楽曲と手描き作画によるライブシーン

実はここまででは、「シナリオ」と「キャラ」と「声優」についてしか述べていない。

ここからは、「音楽」と「作画」の話題になる。

 

 

作品を彩る素敵な楽曲たち

まずは「音楽」から。

 

音楽は原作ゲームに収録されている既存曲が多く使われているが、このアニメが初出しの新曲もそれなりにある。

そしてそのどれもが本当に素敵で良い曲だ...

曲と詞の両面から彼女らをまっすぐに表現しており、目を瞑って楽曲を聴くだけでも瞑った間から涙が零れてくる。

ナムコサウンドチームを始めとした、音楽に携わったスタッフ皆様の優秀さが伺える。

 

 

音楽に合わせた手描きのアニメーション

楽曲に合わせて作られた映像も素晴らしかった。

 

たとえばアニマスの魅力であるライブシーンは、”全てが手描き”なのだ。CGを一切使っていない。

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既に出来上がっている楽曲に合わせて、既に存在する振り付けをアニメに落とし込むという、アニメーター泣かせの至難の業。

そんなアイドルたちの踊りはもちろん、歌に合わせた口元や指の先まで、一枚一枚が手描きだったのだ。

加えて、日常パートでもキャラクターを動かさなければならなかったので、相当なコストだったと思う。制作スケジュールが厳しくて、最終話の納品もギリギリだったという小話を耳にしたこともある。

アニメーターの熱気や手描きアニメーションの味、そして何よりも制作陣の愛が感じられた。

僕はCGを否定する気は全くないし、CGもそれなりに難しいことは分かっているが、こういう作品を観るとやはり”手描き”の方が好きになる。

ジャパンアニメーションは手描きこそが至高だ。

ここに、ライブシーンにCGを挿入してコストを抑えた「ラブライブ」や「バンドリ」とのレベルの差を感じる。

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ライブシーン関連の話題だと、アイドルたちがあまり踊らず、MV風の映像で魅せてくる回もあった。

たとえばOVAになってしまうが、「edeN」の演出なんかは秀逸だったと思う。

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その回を担当したアイドルに沿った楽曲と映像が流れるEDも、とても良かった。

毎回特殊EDなのは熱すぎる。

 

 

「作画」の話題に関連付けた感想だが、制作がA-1Picturesながら、キャラクターの動き等に”TRIGGERみ”を感じた。

それもそのはず、監督の錦織敦史氏は「TRIGGER」の元になった「ガイナックス」元所属のアニメーターであり、制作協力に「TRIGGER」が入っている。

またその錦織監督は、キャラクターデザイン・シリーズ構成・脚本・作画監督・絵コンテ・演出・原画・OP絵コンテ/演出/作画監督/原画・ED絵コンテ/演出/レイアウト/原画・・・と、過労で五回くらいぶっ倒れてるんじゃないか?ってくらいほぼ全ての工程に参加している。

”TRIGGERみ”の正体は錦織監督だった。いや、本当に錦織監督働きすぎでは...?

  

 

OP「READY!!」&「CHANGE!!!!」

前項では「ライブシーン」や「作画」について語ったが、

それらが極まり、「アニマス」の全てが詰まっているのがOPである。

 

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1クール目のOPは「READY‼」

楽曲はあの「神前 暁」作曲で、まさしく『今から、ここからアイマスが始まる!』という期待感と高揚感が高まってくる。楽曲は1クール目の方が好きだ。

映像は「ライブ」が中心にあり、これぞ「アイマス」というOPに仕上がっているという印象だ。

 

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2クール目のOPは「CHANGE!!!!」

まずアイドルが一人ずつフィーチャーされ、輪っかになってからアイマスのロゴが登場。もう既に強い。

そして彼女らの仕事姿やキメ顔がことごとく映され、彼女らの可愛くも真面目な姿が伝わってくる。

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サビに入ると、私服姿から輝くアイドルに”CHANGE”。日常から非日常、現実から夢へ。

サビの疾走感がすごい!!!

映像は2クール目の方が好きだ。

 

 

 

 

 

 

まとめ:みなさん、アイマスですよ!アイマス! 

お気に入り度:★★★★★

オススメ度:★★★★★

 

 

大量の新規プロデューサーを獲得し、既存のプロデューサーの期待にもしっかり応え、大成功を収めたTVアニメ版「アイドルマスター」。通称「アニマス」。

 

この「アイマス」というコンテンツの前例がなければ、「ラブライブ」といったアイドル系コンテンツや、「バンドリ」などの声優とキャラクターが横に並ぶ派生コンテンツは生まれていない。

他にも「アイマス」が無ければ、この世に存在しなかったはずのものは沢山ある。

そんなアイマス」を一躍成長させたのがこのTVアニメ作品だと僕は考える。

 

ラブライブ」や「バンドリ」などの派生コンテンツも素晴らしいとは思うが、やはり「アイマス」は先駆者であり、頭一つ抜けていると思う。

どのアイドルアニメよりも優れていて、僕はそれを『アイドルアニメの金字塔』だと呼称した。

つくづく「アイマス」は非常に素晴らしいコンテンツだと思う。

そこには物語と歴史がある。アイマス」は生ける伝説なのだ。

 

 

あと、もう面倒になったので書かなかったが、アニマスには”小ネタ”も多い。

例えばコレとか・・・

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元ネタとアニメの比較動画 ⇒ https://www.nicovideo.jp/watch/sm15878319

こういう制作陣の遊び心が盛り込まれてる点も面白いし、評価したい。

 

 

書き終わった感覚としては、正直語り足りないくらいである。

合計7000文字越えの大作レビューになってしまったが(ブログの更新が空いたのはこのせい)、余裕でこのボリュームの2倍はまだ書ける。

1話1話振り返って感想を書きたくもなった。

まあ今更だから、誰にも閲覧されないビジョンが目に見えるので、書くつもりはないけれど…

 

それでは、ターンエンド!!(アイデュエルマスター)

 

 

 

 

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