
アニメが好きなら、誰しも”好きな作品”はあるだろう。
しかしその作品が、なかなか続編を作ってくれなかったり、原作のラストまで描いてくれなかったりと、個人ではにっちもさっちも行かない膠着状態、いやモヤモヤがある。
そこで今回は、個人的に「アニメで続編(2期・3期)がやってほしい!来てほしい…!」と希望・期待する作品を5本紹介しながら、その可能性も探っていこうと思う。
この記事をアニメ関係者が読んで、続編を制作するきっかけになる、という微かな望みに賭けて。
続編が見たいアニメ5選
狼と香辛料(3期)
放送時期 |
第1期:2008年1月-3月 第2期:2009年7月-9月 |
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話数 |
第1期:全13話 第2期:全12話+OVA1話 |
ジャンル |
ファンタジー/経済 |
アニメーション制作 |
第1期:IMAGIN 第2期:ブレインズ・ベース |
初手からいきなり、僕がもっとも続編を待ち望んでいるアニメだ。
僕はこのアニメが大好きなんだよ!!!
主人公の行商人・ロレンスとヒロインの賢狼美少女・ホロの掛け合い、そして二人の旅路を”アニメ”という形でまた見たい。
- 原作は本編16巻+短編集1巻+第2章5巻が刊行(完結済)
- シリーズ累計発行部数は500万部を突破
- 2019年には『狼と香辛料VR』というVRゲームが発売、翌年には続編も発売
- 1期は1巻~2巻、2期は3巻と5巻の内容をアニメ化
- 円盤売上は1期が9139枚、2期が5030枚、Blu-rayBOXは1000枚~3000枚
続編の可能性を模索すると、2期の放送からあまりにも間が空きすぎているのが痛いが、原作が一旦完結したのちにゲームが2本発売している。これには声優さんによる新録ボイスもあった。
また、原作やアニメパッケージの売上は続編を期待できないものではない。
続編希望の声が長らく叫ばれていて、同じく電撃文庫より刊行されているライトノベルが原作の『はたらく魔王さま!』が、8年ぶりに2期の制作が決定したという例がある。
これに追随して、「〇年ぶりの続編!」的な路線でもう1クールぐらいTVシリーズを作れないだろうか?
続編をやるなら、2期の制作陣が4巻の内容をすっ飛ばしてしまったので、6巻の内容からを描くのが妥当だろう。
原作の消化具合を鑑みるに、完結までアニメで描いてくれってのは無理なオーダーだと分かっている。だから原作の途中で終わってもいい。
『狼と香辛料3期』を死ぬまで待っている。
この素晴らしい世界に祝福を!(3期)
放送時期 |
第1期:2016年1月-3月 第2期:2017年1月-3月 映画:2019年8月30日 |
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話数 |
第1期:全10話+OVA1話 第2期:全10話+OVA1話 映画:90分 |
ジャンル |
ファンタジー/異世界/コメディ |
アニメーション制作 |
第1、2期:スタジオディーン 映画:J.C.STAFF |
ここ数年の解決されない疑問 ⇒ どうして『このすば3期』が来ない!?
続編の可能性を考えてみよう。
- 原作は本編の既刊が17巻(完結済)
- シリーズ累計発行部数は900万部を突破
- 1期は1巻~2巻、2期は3巻~4巻、映画は5巻の内容をアニメ化
- 円盤売上は1期が13,603枚、2期が14,670枚、映画が15754枚
- 2020年までにコンシューマーゲームが3本発売
- 2020年にリリースされたソシャゲ『このファン』の売上はとても好調
原作は完結してしまったが、ライトノベルはトップクラスの売上を誇る。
さらにはアニメのパッケージは右肩上がりで売れており、ソシャゲやグッズの売れ行きも好調で、製作委員会の懐は『このすば』によってかなり潤ってるはず...
3期が制作されてもおかしくはない。むしろ制作しない理由がある?…と問いただしたい。
もし3期を作るなら、原作6巻~7巻のカズマ一行がベルゼルグ王国を訪れる内容が描かれるであろう。
僕は原作11巻まで読んでいるのだが、この6巻~7巻のエピソードが一番好きなのだ! そして『このすば』で一番好きなキャラも、ベルゼルグ王国の第一王女である「アイリス」!
一刻も早く、アニメーションで動くにアイリスに「お兄ちゃん」って慕われてデレデレさせてくれ。
【レビュー記事】
エロマンガ先生(2期)
放送時期 |
第1期:2017年4月-6月 OVA:2019年1月16日 |
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話数 |
第1期:全12話 OVA:全2話 |
ジャンル |
ラブコメ/ホームコメディ |
アニメーション制作 |
A-1Pictures |
『俺妹』の作者と絵師のタッグによる新作という事で、2017年の大きな話題作になった本作。
それからすぐさま続編の制作が決まったが、ふたを開けてみるとOVA。
OVAの発売後、更なる続報を期待したけれど、以降音沙汰はなし...エロマンガプロジェクトはどうなってしまったのやら...
- 原作は12巻が刊行し、シリーズ累計発行部数は160万部を突破
- 原作3巻までの内容をアニメ化
- 円盤売上は1期が10,417枚、OVAが9082枚
続編の希望を探ってみると、原作だって売れた!アニメの円盤だって売れた!
『FGO』や『鬼滅の刃』のヒットで「アニプレックス」もお金はあるはずだ!!
なぜアニメの続編を作らないのか。
考えられる理由は、制作スケジュールとスタッフが確保できないから。
TVシリーズとOVAは、大手アニメ制作会社である「A-1Picuters」で制作し、スタッフにメインヒロイン(砂霧)専用のアニメーターを雇うなど、かなり力を入れて制作されたのが伺える。
このように優秀なスタッフを集めるのは、万年人手不足のアニメ業界では難しいと噂で聞くし、大手アニメ制作会社は数年先までスケジュールが埋まってるとも耳にする。
『俺妹』みたく原作のラストまでアニメ化される未来は望み薄だろう...
フルメタル・パニック!(5期)
放送時期 |
第1期:2002年1月-6月 第2期:2003年8月-11月 第3期:2005年7月-9月 第4期:2018年4月-6月 |
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話数 |
第1期:全24話 第2期:全11話 第3期:全13話+OVA 第4期:全12話 |
ジャンル |
SF/ロボ |
アニメーション制作 |
第1期:GONZO 第2、3期:京都アニメーション 第4期:XEBEC |
- 原作は1998年~2011年にかけて、長編12巻+外伝2巻+短編9巻が刊行(完結済)
- シリーズ累計発行部数は1100万部を突破
- 原作9巻までの内容をアニメ化(6巻は飛ばされた)
- 円盤売上は1期が5558枚、2期が7416枚、3期が6652枚、4期が3610枚
- 4期の放送と同時にPS4でゲームが発売されたが爆死
長きに渡り「富士見ファンタジア文庫」の看板タイトルとなっていた『フルメタル・パニック!』。
2000年代は原作が売れまくり、アニメも立て続けに続編が作られていたわけだが...
2010年代に突入すると、ロボットアニメの人気は低下し、いつしか『フルメタ』は過去の人気作へ。
13年越しに作られた”4期”は奇跡みたいなものだ。根強いファンの応援あって制作され、思いのほか円盤も売れた。
しかし作画崩壊を引き起こしたり、11話&12話が放送延期になったりと、予算等の制約が厳しい状況下で制作がなされ、作品の完成度は高いとは言えないものに終わった。
続編の可能性はワンチャンスありそうだが、2018年に復活展開した『フルメタ』の残した傷を鑑みると、ここからの続編展開はいばらの道となるに相違ない。
だが、原作は残り3巻なんじゃ...(飛ばされた6巻は諦め)
あとTVシリーズが1クールさえあれば、完結まで行ける!
角川はラノベを売るためのアニメばかり作ってないで、たまにはファンサービス作品も作ってほしい。
『ふもっふ』みたいなコメディ路線でもいいんだよ?
セイレン(2期)
放送時期 |
2017年1月~3月 |
---|---|
話数 |
全12話 |
ジャンル |
恋愛/ラブコメ |
アニメーション制作 |
Studio五組 × AXsiZ |
- 『キミキス』『アマガミ』で知られる高山箕犀氏が原案・キャラデザを務める、オリジナルのラブコメアニメ
- 1ヒロインのルートにつき4話ずつ描いた、オムニバス形式の内容
- 円盤売上は937枚
おそらく制作陣の想定では、アニメが好評 ⇒ ゲームとか色々展開してこうよ ⇒ アニメ続編やります!残り3人のヒロインはここで掘り下げます! …という感じだったのだろう。
こんな残酷なことってある?
報われるルートが描かれない負けヒロインよりも酷い扱いだ。
二次元の女の子を幸せにすると決めたのなら、責任をもって幸せになるラストまで描いてほしい。まるで後先も考えずに子供を作るバカ親である。
つまるところ、続編をやってくれと。ポテンシャルは絶望的。
続編を期待しているアニメまとめ
今回は、続編の希望を微かでも感じている作品に的を絞って、5つ挙げてみた。
僕が嘱望しているのは、たったこれだけ。
- 狼と香辛料3期
- このすば3期
- エロマンガ先生2期
- フルメタルパニック5期
- セイレン続編
世間のオタク的に続編が望まれているのはこの辺りだろう。
- ハルヒ3期
- 氷菓2期
- ノゲノラ2期
- よう実2期
- 幼女戦記2期
- ニセコイ3期
- ヒナまつり2期
- 推し武道2期
いまどき、クラウドファンディングで資金を募ってアニメを作っている作品もある。
例を挙げると、『この世界の片隅に』『クドわふたー』『邪神ちゃんドロップキック』など...
もし黒字を見込めなかったり、資金が捻出できなかったりといった金銭的問題で作れないのだとしたら、クラファンで資金を集めて作ればいいのに…とか、素人のアニオタは思うわけですよ。
どうか、僕の死に際に放った続編希望の意志が、アニメ業界の人々を続編制作へと駆り立てるトリガーになりますように。
世はまさに大深夜アニメ時代。