2020年も滞りなく終了。
ついこの前まで2020年が始まったばかりだと思っていたら、もう2021年がすぐそこまで来ている。わしゃ時代の流れについて行けないよぉ...
そこで今回はタイトルの通り、2020年に放送されたアニメの中で面白かった作品ランキングTOP10&良かったOP・EDランキングTOP10をやろうと思う。
アニメ映画はほとんど観れてないので無しだ。
なおこのランキングには、以下の四つの注意点がある。
- 2020年末に僕がこの一年で観た作品をふと思い返し、その中で「あぁ~これ良かったなぁ~」というものに順位を付けたものである。記事執筆に当たって見返した作品は一つたりともない。
- 僕は放送された全ての作品を視聴したわけではないため、不完全なランキングであることはご容赦願いたい。
- 年を跨いで放送された作品は、放送が始まった年の作品とする(例:呪術廻戦 2020年10月-2021年3月放送 ⇒ 2020年アニメ)
評価が高くて観たかった作品は、いつか観るから!俺絶対いつか観るから!!
「いつか」を付け足しただけだし、君の「いつか」ほど信用できないものは無い
2020年ベストアニメランキング
第10位:彼女、お借りします
主人公がクズの童貞野郎であることは擁護できないし、ヒロイン陣のキャスティングの品の無さも印象を悪くしている。シナリオだって高く評価できない。
だが、僕はこの作品が結構好きだ。
なによりもヒロインが2020年イチ可愛く、アニメのキービジュアルや作中で動く姿は勿論、グッズ展開で描かれる静止画の彼女たちまでめちゃくちゃ可愛かった。
僕は千鶴姫にゾッコン。。今年1番良かった萌えアニメ。
さすがラブコメアニメでオタクになった萌えブタのチョイスって感じ
第9位:フルーツバスケット 2nd Season
正直1クール目はあまり面白くなく、だいぶエンジンがかかって来て「面白い!」「感動できる!」となったのは2クール目からかなと思う。
生きて行くための教科書みたいな存在であり、実家のような空気感に暖かみを覚える。
来年放送予定の『The Final(3rd Season)』も心待ちにしている。勿論最後まで観る予定だ。
おそらくまた2クールだろうから、1st Seasonから合わせると新アニメ版は『鋼の錬金術師』並みの長さになるな...
第8位:デカダンス
放送前には想像もしなかった世界が拡がっていた意欲作。
実はこの記事を書く数日前に観終わったばかりなのだが、今年一番面白かったオリジナルアニメだった。
まるで”名作B級映画”のようであり、圧倒的なスケールで紡がれる映像と世界観には驚かされるばかりであった。
詳しくは近いうちにでもレビュー記事を書こうと思っているが、アニメーション制作を担当した「NUT」の今後の躍進に期待したい。
角川は素晴らしい原作を振ったり、もっと予算をかけて良いアニメを作らせたりしろ...いや、して下さい。
世界にバグは必要だ。
第7位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
僕が人生で最も影響を受けた作品の一つである『俺ガイル』が完結したことは、天変地異が起ころうとも僕に取って外せない2020年の出来事である。
正直1期、2期と比較するとトーンダウンしたのは否めないが、先に原作まで買って読んでいた身として「完結までアニメで描いてくれてありがとう」と感謝の意をお経に並ぶくらい長々と述べたい。
”ゆきのん推し”としても納得の行く「完」だった。
第6位:かくしごと
久米田先生は本当にアニメ制作会社ガチャで当たりしか引かないね。
12話の尺で原作の最後まで描き切る。僕は2クールですら「長い!辞めてくれ!」と思ってしまう人間なので、1クールで完結してくれる作品は大好きだ。
しかもそのたった1クールの中に、久米田先生の漫画家人生が詰まっている。これほどディープな作品も滅多にない。
僕の記憶に色濃く残っている。
第5位:放課後ていぼう日誌
僕が投稿したレビュー記事に載せた、主人公の脚がたこに絡まれる画像がGoogleアドセンスの規約に引っ掛かり、約二ヶ月の広告配信停止を喰らった因縁の作品だったりする。
え?初耳なんだけど?
「GoogleアドセンスにBANされた!」という記事を書くのも面倒だったし、本邦初公開情報である。
レビュー記事は非公開にしていたが、この記事を投稿する直前に公開状態に戻したので、詳しい感想等はレビュー記事を見てもらいたい。
未だにOP・ED曲を聴いているくらい、この作品の残滓は後に引いていかずに沈殿したままだ。
第4位:異種族レビュアーズ
さぁみんな一緒にー! スケベが大好きぃぃぃーーー!!!!!
この作品は「アイデア勝負」な所があり、やっている事は「なぜその努力を他に回さなかった」と思うほど馬鹿げていて面白かった。
変態ならば無視も否定もできない作品。海外からは「やっぱり日本人は変態だ」と飽きられているくらいだ。
遠回しに自分が変態なのを認めててマジウケる
最高峰のエ〇アニメよ。
第3位:推しが武道館行ってくれたら死ぬ
アイドルアニメなのに、アイドルを命懸けて応援するオタクたちに全力でスポットを当てた作品。
僕はドルオタではないが、一人の気持ち悪いオタクとしてとても共感できたし、楽しく快適に1クール視聴することができた。
主人公・えりぴお役の期待の新人・ファイルーズあいさんが良い味を出していた。
加えてちゃんとアイドルたちが可愛く、ダンスシーンも手描きの作画で、観終わった頃にはすっかり「ChamJam」のファンになってたね。
僕は推しを一人に決められない甲斐性なしだから箱推し。
第2位:かぐや様は告らせたい? 天才たちの恋愛頭脳戦
本音を漏らすと、今年一番面白かったアニメは『かぐや様2期』である。
ただ、続編モノが1位を取るのは何だか納得できず、新作モノに華を持たせたいという事でこの順位となった。
大概のアニメは2期など続編になるとトーンダウンし、端的に言えばつまらなくなる。
だが『かぐや様』は例外であって、この2期の方が断然に面白かった。
作画・演出・声優さんの演技...全てがパワーアップしており、1期よりもキレッキレで底が見えない続編だったなと。スタッフ・キャストのやる気と原作リスペクトが桁違い。
まだ制作陣のアイデアも、作品の面白さも枯渇してないだろうから、制作が決定したOVA・3期ともに非常に楽しみである。
第1位:波よ聞いてくれ
今年一番良かったアニメは何だっただろう?…と一年分の記憶を思い起こした時に、脳裏にしぶとくこびり付いて離れなかったのが本作『波よ聞いてくれ』だった。
サンライズが久々に作った漫画原作の深夜アニメ。
脚本・構成の優秀さと、主演の杉山里穂さんの演技には恐れ入った。
ラジオを題材にしてるだけあってまさに”ラジオ”をやっており、とてもデビュー三年目であまりメインを張れてない新人声優だとは思えなかった。
また原作者が『無限の住人』と同じ方というのも信じられない。ここまでリアルに女性を描くとは...
まだ観てない人は是非観てほしい。
2020年アニメOP・EDランキングTOP10
ここからは2020年に放送されたアニメの中で、僕が個人的に「良かった!」と思ったOP・EDランキングをごっちゃで発表する。
なお、こちらのランキングはまだ放送が終わって無くても対象内とし、1つの作品に対しノミネートは1つまでとする。
第10位:ドロヘドロOP
一言で表せば「混沌(カオス)」。『ドロヘドロ』という作品を象徴しているだろう。
サビの主人公が肉を木端微塵にするシーンや、ギョーザ男が入り乱れるカットは狂気に満ちている。
ネトフリに加入してないから本編はろくに観てないのに、このOPだけは何度もリピートしてる。
ネトフリに入って本編を観ろ
第9位:俺ガイル完ED
まさに”ダイヤモンド”みたいな曲と映像。
ゆきのんとガハマさんの可愛さはダイヤモンド以上の純度であり、1カット1カットの意味や歌詞を紐解くとかなりエモエモのエモである。
第8位:ド級編隊エグゼロスOP
いかにも”ヒーロー戦隊モノ”っぽく、ダサカッコイイOPだ。
コンテを切った演出家は序盤で力尽きたようにも感じるが、どうしても嫌いになれないんだコレが...
ちなみに本編は2話で視聴を切った。
おいおい!ド級に変態なら最後まで観ろ!!
第7位:かくしごとED
大滝詠一の「君は天然色」を原曲のまま使い、それを活かした映像づくりを徹底したセンスに脱帽。
思い出はモノクローム、色を付けてくれ... ロンバケは名盤。
第6位:恋する小惑星ED
しんみりと本編を観た余韻に浸らせてくれた、EDのあるべき姿。
話数を重ねるに連れて、背景が変わったりキャラが増えたり…などの仕掛けがあったのも良かった。
第5位:異種族レビュアーズED
本作のOPとEDはどっちもどっちだが、直接的な表現がわりかし多いEDの方をノミネート!
心の底からひっっっっどい歌だと思うw
親の前では決して聴けないし、カラオケでも歌えない。
第4位:呪術廻戦OP
記事執筆時点ではすでに1800万回以上再生されている、世界的に人気なOP。
死ぬほどオシャレなEDと迷ったが、僅差でOPをノミネート。
バトル作画をMAPPAにやらせたら一流だね。
特級呪物の呪術ファンの皆様が賛辞を贈るとおり、本当に素晴らしいOPだと思う。
第3位:彼女、お借りしますOP
巷で「かのかりダンス」と呼ばれている、ヒロインたちのダンスシーンが最高に可愛い。
千鶴姫が歩く後ろ姿も、振り向いて「仕方ないなぁ…もう」と頷く終盤のカットも、ジバニャンなど容易に凌ぐほどのプリティーさだ。
ザ・ペギーズの楽曲もすごく良かった。『青ブタ』のOPに続いて何度も聴いたよ。
可愛さや萌えを限界まで追求したこのOPは、男でも女でも一見の価値あり。
第2位:魔王城でおやすみOP
『俺ガイル』や『かのかり』とはまた違う「可愛さ」を突き詰めたOP。
心暖かい世界観に動画工房の優しい画のタッチがマッチしていて、いのりんの歌声がものの見事作品にハマっている。
そのように様々な化学反応が起こった結果、異常な中毒性を誇るOPが出来てしまったという感じ。
秋クールの作品なのにもう何回聴いただろう。
第1位:進撃の巨人4期OP
何度も同じカットを使用したり、爆発の映像ばかりだったり、色使いが狂おしいほどに綺麗だったり、なにより神聖かまってちゃんが『進撃の巨人』という作品をこれでもかと表現していて...
まさに「戦争」の頭のおかしさ、人々に個性など無いという残酷さ、武器こそが戦いの色だと訴える狂気さしか孕んでないOPである。
美しくも恐ろしい芸術。僕が今年観たOPの中でも圧倒的なインパクトがあった。
他とは頭一つ飛び抜けて1位。
2020年アニメ 総評
正直、2020年のアニメは不作だった。
神豊作の2018年で半死状態の深夜アニメにバイタリティが走り、その名残りで2019年も面白い作品が結構生まれた。
その前2年と比べると、どうしても劣ってしまう。2018年以降右肩下がりだ。
けれど、面白い作品が全く無かったか?…と問われると、決してそうではない。面白いアニメはあった。
2021年のアニメ、そしてアニメ業界にも期待しようではないか!