異種族の風〇をレビューする某アニメに倣って、僕が(全話)視聴したアニメの感想や評価を書いていく「アニメレビュアーズ」。
記念すべき第10回目ということで、今回は本シリーズのネーミングの元ネタとなった『異種族レビュアーズ』の感想・評価・レビューをしたい。
『異種族レビュアーズ』作品情報
放送時期 | 2020年1月-3月 |
話数 | 全12話 |
ジャンル | ファンタジー/コメディ |
アニメーション制作 | パッショーネ |
『異種族レビュアーズ』あらすじ・PV
ここは人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界。そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。
足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。決着の方法は……嬢のレビュー!?
あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、他の仲間達への“お役勃ち”情報として提供していくスタンクたちの活躍は、まさに性戦士のごとし!今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅勃って行く……。
『異種族レビュアーズ』スタッフ
『異種族レビュアーズ』キャスト(声優)
『異種族レビュアーズ』評価
評価項目 | 作画 | 演出 | 音楽 | 声優 | ストーリー | キャラ | 設定・世界観 | 雰囲気 | 面白さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
点数 | 9 | 7 | 8 | 8 | 7 | 9 | 10 | 7 | 9 |
お気に入り度:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
昨今のコンプラを逆走した至極の際どい表現
このアニメは一般のアニメユーザーに取って、色々な意味であまりにも刺激的だった。
刺激的すぎたゆえに各放送局で〈放送禁止〉を喰らい、地上波が全滅するという伝説を残した。名誉の戦死である。
AT-Xで【無修正版】を観ていた僕は”高みの見物”であり、より刺激的で最高の状態のモノを観ることができた。
その最高の場所で見た景色は、「コンプラなんて知ったことかァ!!!」と叫びながら昨今のアニメ業界の流れを逆走する一人の英雄だった。
世にはびこるエ〇アニメは、基本的にクオリティが低い。
シナリオは極めてチープで、アニメとしての面白さは皆無。メイン描写以外の声優さんの演技は下手だし、作画レベルも2000年代のギャルゲーアニメで止まっている。
全体的に普通に視聴するのが耐えがたいほど酷く、IQを3まで落とすか煩悩で観るかの二択を迫られる。
そんな低予算エ〇アニメたちと比べると、この『異種族レビュアーズ』は頭何個分も抜きんでていた。
まず褒めたいのは映像面。
同時期に放送されていた作品群と比較してもトップレベルの作画だった。
エ〇アニメにとにかく残念な思いを抱いていた「劣悪な作画」が解消された。それだけでも満足に等しい。
TVシリーズで堂々とエロができるからか、原画マンの方たちが張り切って描いているのが全力で伝わって来た。
素晴らしいエ〇表現。僕の推しであるところのメイドリーちゃんもめちゃくちゃエ〇可愛かった。
赫々たる”エ〇”の力。ありがとう、アニメーターの人達!
また本作は一応、あらゆる種族が共生する世界をスタンク・ゼル・クリムのメインの3人が冒険する冒険譚である。
だから、おまけ程度にある戦闘シーンの映像にもぬかりはなかった。
これだけは書いておかなければならない。”エ〇”以外のシーンにも隙は無い。
原作者・天原先生は天才である
はい、ここまでは茶番だよ。ここからが本編。
世界観は既存の異世界モノを踏襲しているが、人間にエルフにハーフリングにエルフ...と、数多もの種族が暮らしているのが特徴である。まさしく僕らが思い浮かべる”異世界”だ。
その異世界の”風俗”、要はその異世界に住む異種族たちの”性欲”にのみ話の主軸が置かれている。
そしてその”風俗”をレビューする「レビュアー」にスポットライトを当てて振り切っているのがなんとも面白い。
様々な種族が住まうのだから、各々の種族が自分たちの長所を売りにするため、多種多様すぎる風俗のお店が夜の街に軒を連ねる。
その風俗店ひとつひとつの発想が天才すぎた。
たとえば第2話では、フェアリーが己の小さい身体サイズを活かして、小さくてキツイのが好きな人対象のお店を開いていた。僕もアロエさんにナニのサイズを(ry
第3話は、序盤にしていきなり性転換のお店。性別を逆転し、エッチのときの異性の気持ちが知れるという、異世界でなければ絶対に成り立たないお店だった。どんな需要(性欲)も満たしてくれるらしい。
以降も、身体が燃えるサラマンダーの裸体の上で焼いた肉を食べるという、女体盛り焼肉バージョンを満喫したり。
ゴーレムの風俗店では、髪や目や身体のパーツを組み合わせて、自分だけの理想の女の子(ラ〇ドール)を作って致すことができたり。
卵を産むサキュバスが集う場所では、身の毛もよだつ産卵ショー。産み出された卵は競りに勝てば食すことが可。
植物系のアルラウネとは、伸びるいくつもの触手を利用して触手プレイ!
イメージプレイが楽しめるお店では、物語性のある凌辱プレイを楽しみ。
オール40点満点の謎に迫った第10話は、誰もが納得する満点のエ〇スであり神回だった。
...というように、世界観やキャラクターやHシチュエーションも諸々含めて、常人では思いつかないような発想がてんこ盛り。
そんな世界を創造したのが、原作者・天原先生。Googleで天原先生の名を入れると、サジェストに「天才」と出て来るほどであり、同人界隈ではアイデアワーカーとして有名だ。
本作のメイン要素であるスタングたちのレビューも的確で面白く、なによりそんな天原先生の天才的な発想に魅せられ、非常に楽しめる内容であった。
また、いくら種族や見た目などは違えど、みな”性欲”がある同じ生物であることを思い知らせてくれた。
エ〇によって多様性が生まれ、多様性をエ〇が認めてくれる。
「エ〇は世界を救う」をまさに体現している世界がそこにはあったのだ。
これは、天原先生とアニメスタッフからこの『異種族レビュアーズ』に隠されたメッセージ、だと僕は思っている。
エ〇への糾弾や抑圧は何も生まないし、色欲を駆り立てる描写の規制は誰も幸せにしない。エ〇こそが世界を救うのであり、昨今の世の中の流れは間違っているのだと...
僕もエ〇規制は反対派だが、このアニメ規制されちゃったんだよなぁ...
ふざけすぎたOPとED
世界観やキャラクター、シチュエーションは天才的な面が強かったが、最初と最後を飾るOPとEDはえらくぶっ飛んでいた。
公式より動画がYouTubeに投稿されているため、今一度これを見てほしい。
とにかく酷い(ポジティブな意味合いで)
映像は半分近くがアウトだが、歌詞に至ってはアウトを通り越してむしろ場外ホームランである。
婉曲的な隠喩表現もあれば、ドストレート直球の表現もある。ヘッドホンを付けないと聴けないし、ましてや歌えるレベルでもない。
だが、両者ともに昭和の歌謡曲を連想させる普通に良い曲なのが質(たち)悪い。何回でも飽きずに聴けてしまう。
下ネタのアクセルはベタ踏みであり、最高に『異種族レビュアーズ』していた。
さぁ~みんな一緒に! スケベが大好きィィィィ!!!!!
まとめ:こんな世界を夢見ていた
もし僕が生まれ変わるとしたら、『ARIA』の世界に転生して一生悠々自適に過ごすか、この『異種族レビュアーズ』の世界に転生して遊びまくる(時々冒険)かの二択である。
それくらいにこの作品の、この世界を気に入ってしまった。
私のシャングリラ(理想郷)はここにあったのですね…!!